Hyper_CHOCOLATE_BOOKS
12月。二十四節季では大雪の候。こちらはまだ雪は降らず、今朝は初霜を観測しました。リノベーション中の古民家はいよいよ寒く、たぶんそれはカーテンがないことも要因…結局、自分たちで自作するのはやめてオーダーメイドサイズのロールカーテンを注文することにしたのでした。
11月も施工する時間が取れそうにない、ということを良しとして、生活のため揃える必要のあるものは11月下旬のブラックスライデーのセールで購入しようと決めていました。カーテンの他、レンジフード、水道の蛇口、部屋のスイッチなどなど。そして今、それらがようやくそろったところです。
さあ、これを取り付けましょう。とはいえ、年内には、終わらないかもしれないな(そうこうしているうちに冬も終わるかもしれない…)
先日、栃木県佐野市にニューオープンした hyper chocolate booksさんへ行ってきました。コーヒーとチョコレートと本と服のお店。昨年の春から、築100年以上の古民家をセルフリノベーションして、ほぼ予定通り完成。それは同じく古民家のリノベーションが滞っている我々からすれば、立派なものです。
内装は男の子の秘密基地みたいな空間に仕上がっていました。豆から選んだコーヒーとチョコレート、ビーガン使用でグルテンフリーのお菓子、自分でデザインした服、質の良い音響機器で流れるBGM。ソフトもハードも、こういう手の届く範囲のカスタマイズは居心地がいいでしょう。
ここのオリジナルで販売しているクラフトチョコレートは、nakanojo kraft projectが委託製造しています。店舗のリノベーションが始まった同じく春先に、チョコレート製造の依頼が来ました。我々のスタンスに共感してくれたこともあり、それから半年かけて一緒に作り上げてきました。
種類は、1タンザニア、2グァテマラ、3ガーナ、4ホンジュラス。すべてニブ入り。美味しくできたと思います。
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閉塞成冬
栃木に出かけたのは新しくオープンした美術館とか、いろいろ回る予定があったからでした。
新設の美術館と、大正10年に建てられた建築(有形文化財)を保持した文学館が向かい合っています。
文学館は、建築それ自体がメイン(個人的には10代の頃はまった吉屋信子の資料があるのが嬉しかった。あれ?あなた何歳なの?って突っ込まれそうだけど)。
対して美術館は簡素なもので、複数の箱型の部屋が連なる汎用性のある空間です。こんなふうにコンテンツに合わせて可変する内観、そして維持管理に重きを置かない外観は今後増えていくでしょう。
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FILM
コンテンポラリーと永続性。作ることと捨てることは一体。むしろ人生とはいかに捨ててゆくことか、持たないようにするか、最近はこれが私の人生の命題となってきました。所有するということは何かを切り捨てていくことでもある。
中野信子, 熊澤弘 『脳から見るミュージアム アートは人を耕す』 (講談社現代新書)
こちらは最近面白く読んでいる本。美術館や学芸員の仕事について言及しています。
これまでお客さんや学生に美術館の仕事を語る機会に、キュレーションのような華々しい役割はみんなイメージできるけれど、見えないところの仕事、将来を見据えて道筋を掃き清め、調書をとりまくっているような地味でめんどくさい作業、お金や設備のメンテナンスについてはうまく伝わらないな~表裏一体なのにな~と思っていてたので、その部分に焦点を当ててくれたのが嬉しく、クレバーなお話しぶりを参考にしたいなと思ったのでした。
対談形式で読みやすいです。年に数回でも美術館に行く方にはおすすめしたいな、今まで作品を見る機会(写真を撮る時間)という、平面的な鑑賞だけだったとしたら、膨らみが出て、1500円以上するチケットもコスパ良く思えると思います。
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INFORMATION
nakanojo kraft project
HP nakanojo kraft project
facebook @nakanojokraft
instagram @nakanojokraft
◆クラフトチョコレート取扱場所◆
online store
[中之条]
中之条ガーデンズ
tsumuji
melife
[高崎]
SO.ラボ
MARUOKA
VIENTO ARTS GALLERY
Kissa Coffee 生豆と焙煎
[草津]
安齋商店
[東京]
hair&gallerybooks moloco
◆お知らせ◆
今年もダンデライオンさんのアドベントカレンダーに選んでいただきました。
Dandelion Chocolate 公式サイト
2022 Bean to Bar Chocolate アドベントカレンダー
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