真実を書くと涙が出るから、嘘も入れさせて

私のトラウマ

それは「明日から入院するね」
小学3年生の頃に母親に言われた言葉。

私は親の検査について行って、3時間ほど待合室や食堂で待って、やっと帰れると思った時に言われた言葉

そのあと病院の食堂で一緒に食べた遅めの昼ごはんはすっごく味がしなかった

そして先月。
「ごめんね、また再発した」

長い長い通院も終わり再発はほぼないと母も私も、家族全員がそんなこと思ってなかったし、もはや忘れていた部分もあった

聞いた瞬間、言葉が出なくなり、
『嘘でしょなんで』はそのあとにどっときた

あの10歳の時の記憶。食堂や病院からの車の中に流れる静かで、たまに母が空元気で話す会話。最近は寝る前にいつも思い出す

今看護の勉強をしている私にとって、よりリアルで
参考書や教科書を見ると出てくる病名や症状
あ〜勉強してなかったらよかった

母からは「家族みんなに申し訳ない」と

大学の学費や仕送り、高校の部活にかかる費用、中学校の部活の応援、小学校の習い事の月謝

迷惑をたくさんかけてきたのは私の方なのに
なんで謝っているのか

考えてみると、私が忘れていた病気は母にとって今までずっと一人で抱えてきたものだったから

わかってあげられなかった悔しさと
本人でないとわかり得ない今の母の気持ち

私が「今学んでいることを活かせる機会だね」
母が電話越しに無理して笑う声を聞いて
今までの不甲斐なさが溢れてきた



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。