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Summer School with Mimi ♪

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毎年恒例のサマースクールが始まった。

この講習会では朝9時から夕方6時まで、

自宅を含めた村の建物3ヶ所に

ピアノをたくさん配置して

1週間大家族のように音楽漬けの日々を過ごす。

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参加してくれるのは

私達夫婦の勤める音楽院や教室の生徒たち、

そして遠くに引っ越した卒業生も

毎年戻ってきてくれるのだから嬉しい。

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今年は14人の講習生達と

轟千尋先生の素敵な音楽劇

「わたし、ピアノすきかも♪」に

取り組んでいる。

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偶然出会えたこの絵本に夢中になり、

フランスの小さなピアニスト達にも

ぜひ知ってもらいたいと、

ちょこちょこと翻訳を始めて数ヶ月。

友人、同僚、そして

高校生、大学生の生徒さん達にも協力を得て

なんとか形になってきた。

それでまずは身近なところから、と

今回のサマースクールで

音楽劇をすることになったのだ。

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ピアノが嫌になっちゃった女の子ミミ

(娘と同じ8歳!)が作曲家さんの手紙を通して

森の仲間に出会い、再び音楽と向き合うお話には

どんな子供も感情移入しやすいと思う。

ミミは音の名前とともに、

フランス語ではmignon ミニョン(可愛い)の略としても

使われるから親しみやすい。

( 現にiPhoneでmimi  と打つと

🥰 😍こんな絵文字が出てくる!)

講習会では

せっかく皆で一緒に濃い時間を過ごすのだから、と

初日2日は

個人レッスンの他に、台本読み、

YouTubeのビデオ鑑賞、

効果音実験アトリエというプログラムに

全員で取り組んだ。

その際、音楽劇の楽譜に付いている曲の解説を

訳したものを「作曲家さんからの手紙」として

折り紙の封筒に入れて一人一人に配ると、

皆目を輝かせて喜んでくれた。

私が轟千尋先生とご縁があってお知り合いになれ、

今回のフランス初公演(!)を喜んでくださっていると

伝えると、

自分たちもミミのように

海の向こうの作曲家さんと

繋がっている感じがしたらしく

ワーッと盛り上がった。

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土曜日の発表会に向け

今、それぞれがミミの気持ちになって

音色探しをしている。

この経験を通して

これからの練習の仕方も、きっと変わってくるだろう。

楽譜の中に隠れている宝探し、という感覚は

退屈なお稽古も楽しくしてくれる。

そして楽しければ長く続けられる!

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さて通訳と演奏家という職業、役割について

フランス語では

interprète アンテルプレットゥという同じ言葉を使う。

言葉や楽譜を解釈して伝える、

という意味では確かに似ている。

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音楽も言葉も

なるべく誠実に解釈して、

なるべくたくさんの人に伝えることができたら‥

私にとってもライブで勉強できる

かけがえのない1週間だ。


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