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キャリア教育に生かす計画的偶発性理論

ある調査研究によると、

ビジネスパーソンとして成功した人の、キャリアのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだった

そうです。

ここから生まれた考え方が計画的偶発性理論。

確かにね〜〜〜!


偶然を生かす、偶然を作る


計画的偶発性理論によると、個人のキャリアの8割は偶然から作られるということですが、ただそれが起きることを待っているだけでは何も始まりませんよね。

その偶然を、主体的に生かせるかどうか。

ここにポイントがありそうです。

予期せぬ出来事が起きた際に行動できるだけの準備をしておいたり、
偶然の出来事に遭遇すべくフレキシブルに行動したりすることで、
チャンスが生まれるのです。

ほんとにその通り。

偶然を作り出すというか誘発するような日頃の行動も大事。

以上のことから、計画的偶発性理論の骨組みは、以下の3つにまとめられています。

1 予期せぬ出来事がキャリアを左右する 

2 偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる 

3 何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える 

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5つの行動特性

そして具体的には、以下の5つの行動特性を持つ人にチャンスが訪れやすいと考えられています。

1 好奇心:新しいことに興味を持ち続ける 

2 持続性:失敗してもあきらめずに努力する 

3 楽観性:何事もポジティブに考える 

4 柔軟性:こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる 

5 冒険心:結果がわからなくても挑戦する 

この5つを聞くと、天真爛漫、純真無垢、天衣無縫、そんなイメージじゃないですか?

まさに子どものよう!

そういえば植松努さんも、

これから必要な人は「子どもっぽい人」

と言っていたなぁと思い出しました。


教育相談的には、やっぱり、

日常のPBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports)で

レジリエンスも高めながら、

リソースをたくさん見つけて

解決志向で生徒に接していくことが大切!

どんな時も、
未来志向で、
生徒のできていることや持っているリソースにスポットライトを当て、
成功の責任追及をする。

キャリア教育にも

ゴールを決めてPDCA回していく、といったキャリア教育は

もはやうまくいかないだろう、とは東京成徳大学教授の石隈先生談。

(@ふくしま子どもの心サポート協議会)

もちろん、キャリアアンカーの視点も大切だし、

重なる部分もあると思いますが、アップデートが必要、というところ。


社会のことも自分のことすらよくわかっていない生徒たち、

将来なりたいもの、将来やりたいこと、なんて言われても

わかるわけがない。

でもそれでいいよ、やりたいことがなくてもいいよ、

一緒に強みやリソース探していこう、と言おう。

将来起こるであろう偶然を生かせるよう、

今どんな準備ができるかを考えていこう。

VUCA社会、Society5.0に生きる子どもたちに、

今後、キャリア教育でもこの計画的偶発性理論の視点が生きそうです。

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