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夏野菜の「なすび」「なす」

こんにちは!
北海道だいすき、くりあです。

どうにも暑い日が続きますね~。
家に扇風機しかない私は、毎日ドロドロに溶けています。

今日は、夏野菜の中でも締まりのある紫色をした「なすび」についてです。


なすび?なす?

「なす」と「なすび」の呼び分けは、地域によって異なります。
大まかに分けると、東日本では「なす」、西日本では「なすび」と呼ぶ地域が多いのが特徴みたいです。

ただ、私(北海道出身)は「なすび派」なんですよね~。
みなさんはどうですか?

今回は僭越ながら、なすび派として進めさせていただきたいと思います‥!


特徴

濃黒紫色でツヤがあり、果肉が適度にしまり、クセのない味わいが特徴です。
野菜の中で、なすびほど光沢の良いものは見当たらない!といわれます。

ちなみに、なすび独特の紫色は「ナス紺」とも言われますが、紫色は日本特有の色で、他には“白ナス”や“青ナス”もあります。


歴史

ナスはインドが原産とされるナス科の一年草で、日本には奈良時代に入ってきたと言われています。
もともと原産地周辺の東南アジアなどでは、日本とは違って白ナスや青ナスが一般的みたいです。


青ナス?白ナス?

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米なすほどの大きさで、薄い黄緑色をしたなすびを青ナス(上の写真)、真っ白なものを白ナス(下の写真)といいます。

白ナスと青ナスは、共にナスニンというポリフェノールの一種を持たないことが共通しています。
(ナスニンは、「栄養」の項目でも説明しますが、なすびの紫色に含まれています)
加熱調理するととろけるような柔らかさになるため、「トロなす」とも呼ばれるようです。

漬物などには適しておらず、基本的に加熱調理に向いています。
皮は硬く口に残りやすいのですが、果肉がやわらかいので、煮込んだり焼いたりと、加熱するととろけるような食感を味わえます。

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産地

ほぼ全国で栽培出荷されています。
全国では高知県や熊本県、群馬県などの収穫量が多いようです。
北海道でも十勝や上川など各地で生産されています。

米なす?

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特に愛別町は、北海道一の「米なす」産地とされています。
米なすは、大型の楕円形で、柔らかくてジューシーなのが特徴です。


なすびは夏野菜!

お店には一年中出回っているので、旬がいつなのか分からなくなりがちですが、どの品種も7~8月が旬で、まさに“夏野菜”のひとつ!


栄養

90%以上が水分で、主な成分は糖質。
あとは食物繊維、カリウム、葉酸、ポリフェノールなどの栄養素を摂ることができます。

なすの皮の部分には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれており、アントシアニンの中でも多くを占めているのが「ナスニン」です。
ポリフェノールには抗酸化作用があります♪


選び方

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ハリがあって表面にツヤがあるもの。
また、ヘタがしっかりとしていて、棘がとがっているもの(触ると痛いくらい!)。
そして皮の色が濃く、ずっしりと重みのあるものがおすすめです♪


保存方法

暖かい時期に採れる野菜のため低温に弱く、冷やしすぎには注意!理想は、袋に入れて冷暗所に保存し、なるべく早く使い切ることです。

冷蔵庫に入れる場合は、ラップか新聞紙に包んで3~4日。

冷蔵庫に入れると長持ちしますが、冷やしすぎると縮んでしまうので、注意!


調理方法

一般的なナスにはアクがあるので、新鮮なものでも生では食べられません。

切った後は黒く変色するので、真水または塩水に浸けてあく抜きをしましょう。切り口に塩をすり込み、しばらくたってからあくと共に水分を絞る方法もあります。
料理によって方法を変えてみてくださいね♪

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油との相性が抜群なので、天ぷらなどの揚げ物はもちろん、煮物や炒め物、焼きナスやカレー、グラタンにスパゲティーなど幅広く使われます。
お味噌汁の定番の具のひとつですが、色の変化を気にする方も多いのではないでしょうか?
そんな時は、皮をむいて使いましょう!
皮は捨てずに、キンピラにしてもおいしく頂けます。

さらに、油で和えてから調理すると、色落ちしにくく、キレイな「ナス紺」色の料理が出来上がります!


夏野菜、楽しみましょう~♪
今回も、読んでいただきありがとうございました!

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