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現代に生きる私たちも参考にしたい!渋沢栄一の思考が詰まった『論語と算盤』~後編~

本稿は、渋沢栄一著『論語と算盤』の第8章~第10章を読んだ気づきをつらつらと書き記していきます!

1.実業と仕業
武士の地位が高かった時代の商工業者たちは武士道でいう「正義」(みなが認めた正しさ)、「廉直」(心がきれいでまっすぐ)、「義侠」(弱気を助ける心意気)、「敢為」(困難に負けない意志)、「礼儀」(礼儀と譲り合い)といった考え方を大事にしていたら商売は立ち行かなくなると考えていたが、商売にもそういった道徳がないと真の豊かさは実現できない!

商業を営んでいくものにも、道徳が必要で、ただ単に利益を追求するだけでなく、人ととしての在り方が大事なんだと感じました。

また、意義のある人生にしていくための心構えとして、下記のように記されています。

-「もし社会で身を立てようと志すなら、どんな職業においても、身など気にせずに、最後まで自力を貫いて、人としての道から少しも背かないように気持ちを集中させることだ。そのうえで、自分が豊になって力を蓄えるための知恵を駆使していくのが、本当の意義ある生活、価値ある生活といえるだろう。」

『論語と算盤』第8章より抜粋

どんなことでも諦めずに全うに生きて、人生を豊かなものにしていきたいですね♪

2.教育と情誼
親孝行について、してきたいと考えてる方も多いと思います。私もしていきたいなと思っていますが、親孝行は強制されるものでもないし、自分が親のためと思っていたとしても、親がそう思わないこともあるなと本書を読んで気づきました。

-「孝行は親がさせてくれて初めて子供ができるもの。子供が孝行するのではなく、親が子に孝行させるのである。」

『論語と算盤』第9章より抜粋

親孝行できるのも当たり前でない!自分よがりにならずに、親にとって何がいいのかを擦り合わせながら動いていきたいなと思いました♪

また、現代の教育は誰でも一定の水準の教育を受けられるようになっていますが、同時に平均的な人間をつくりだす教育になっている側面もあるなと思います。昔は心の学問ばかりだったが、今は知識を身につけることに力が注がれており、目的もなくただ学んでいる若者が多いと説かれています。自分が何のために学んでいるかをもっと明確にしていくことが必要だという主張は同感です。何となくいい大学行っていい会社に就職できれば、人生安泰という時代でもなくなってきているので、自分がどう生きていきたいかという視点からの学びが大事ではないのでしょうか。

3.成敗と運命
自分の仕事には、大いなる楽しみと喜びをもつようにするべき!それと同時に仕事内容の充実もはかっていかなければならないとしています。どんな仕事も自分の工夫次第☆

成功や失敗について、一時的な結論に縛られるのではなく、長い目で見て誠実に努力しつづければ運命は開いていくよう天から仕向けられるもの。成功や失敗に捉われず、正しい行為の道筋に沿って行動し続ければ、価値ある人生をおくることができる!

自分がやるべきことを実直に努力しつづける人生にしたいと思います☆

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