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登山初心者が綴る黒味岳レポート

この度、屋久島の黒味岳に友人と挑戦しました。
せっかくなので、その記録を。

■黒味岳(屋久島)標高1831m
九州で6番目の標高らしい…

■私のステータス
・身長146㎝ 43㎏ 普通体型
・もうすぐ25歳
・運動能力:低
・圧倒的デスクワーク
・日々の運動ほぼゼロ
・通勤は車
・初登山

■記録

登り

7:30 淀川登山口出発
登山口まではレンタカーで。登山口までの道のりが思ったより長かった。
既に駐車場はいっぱいで、ぎりぎりの場所に駐車。
朝食は登山口までの道中、車の中で済ます。

8:20 淀川小屋
ここまでの1時間は、あれ、意外といけるなとか思ってたけど、ここからが本格スタートって感じでした。息切れ登り道の始まり。
心臓がずっとバクバクしてました。

9:40 小花之江河
はっと視界が開ける感じがテンションが上がる。
山の中の一部に湖のように水が溜まるのが不思議と共に幻想的。
ここまでの途中に展望台があるんだけど、今となるとだいぶ手前にあったんだなぁと思う。
時間配分とかが分からず、とにかくここまで歩いた。

10:00 花之江河
先ほどよりも視界が広く、開放的。周りの山々を眺めることもできてとても心安らいだ。

10:20 黒味分かれ
宮之浦岳との分岐。距離にしたら頂上まで500mほどだが、高低差は約160m。
あと少しじゃん!って感動していたが、全然そんなことなかった。
ここからは、ロープを使ったり岩をよじ登ったり、とにかく頂上を目指す。

11:10 登頂
心からのやったーーーを叫んだ!
風が強いが視界はよく、向こうの島まで見ることができた。
頂からの景色を眺めていただくお弁当は最高においしかった。

下り

12:15 下山開始
頂上で写真撮ったり、お弁当食べたり、1時間ほどゆっくり。
下り道。あの道なき急勾配を下るのは中々に怖かったし、ひざにきた。

13:05 黒味分かれ
700m先にある、トーフ岩に足を伸ばすか迷ったが、後々のことを考えて次の機会へと。この判断は正しかった。

13:25 花之江川
ここで一旦休憩。思っていた以上に下りの足腰への負荷は大きかった。心臓はきつくないが足腰がきつい。

13:50 小花之江川
ここからがめちゃんこに長かった…
下りは足腰しんどいし、下りとは言いつつ登りもちゃんとある。
登りがくると、心臓バクバクタイム。
けど、私は背が低い分下りがしんどくて、登りのほうがまだ楽だったかなぁ。うーん…。どっちもきつかったな。とにかく歩く。歩く。歩く。

けど、人生を例えるならマラソンと登山どっちかなって考えたり。
道中の木々や草花・苔たちの雄大さやかわいらしさに元気をもらったり。
下を向いてるから気づけることもあるんだなとか考える。
ただ苦しいだけではなく、ここでしか味わえない苦しさを楽しむ。

15:20 淀川小屋
川が見えたときは本当に嬉しかった!川で足を冷やして少し疲労回復。
最後のひと踏ん張りに向けて、気合を入れるのでした。
そしてここからは、出口を目指して黙々と足を進める。
もう登りとか下りとか休憩とかどうでも良くて、早く出口よ見えてくれという気持ちで足を進めるのだった。

16:30 淀川登山口
ついに!!!友達と抱き合う。そして座りこむ。
達成感でいっぱいだった。疲れ切って、満面とはいかないが笑みがこぼれるのであった。
結果としては休憩も含めて往復9時間の行程となった。

■メモ
・水は最低でも1.5Lはあったほうがいい。2Lあると遠慮なく飲める。
途中で、湧き水とか汲めるかなぁって思ったけど、そういうスポットはなかった。
・登山靴は絶対にあったほうがいい。屋久島にはレンタルショップもあるので、用意すべし。安定感が半端なかった…
靴は一泊二日で1500円くらいだった。他にもカッパとかザックとかも貸し出していた。
・途中でトーフ岩に寄っていた場合、帰れてなかったかも…
・可能であれば、登山口までは車で行ったほうがいい。
初心者で帰りのバスの時間も考えながら下ることになってたら、ちょうしんどかったと思う。
・お弁当は宿で注文することができたので助かった。
・宿は永久保~尾之間のどこかがいいかと思う。
・登山口までが車で1時間ほど。(安房の曲がり角のところから)
・リュックの腰ひもって大切な役割を果たしていたんだな・・・
・意外と尿意はこなかった
・携帯トイレも持って行ったが使わなかった。
・前日に入山料を支払った。

■終わってみての感想
・屋久島の自然ってすごいんだなぁ。雄大。
・登山道作ってくださった人、ありがとうございます。
・下りの15分は、体感、1時間。
・翌日の筋肉痛は思ったよりひどくなかった。マラソンの翌日の筋肉痛のほうがしんどかった。
・きついけどとても楽しかった!
・天候にめぐまれた。
雨も降らず、日差しもそこまで強くなく、気温も丁度良かった。
・私、やっぱり自然が好きだなー。
・時には後ろをふりかえるも大切。
・下を見るのも悪くないじゃない。
・25歳、まだ若かった!

■エピローグ
屋久島に行く直前までは仕事が忙しく、正直あまり乗り気ではないところがあった。
登山については、初心者なこともあり、自分たちだけでの挑戦に不安な部分もあった。
天候に恵まれたこともあり無事に登頂できたが、イレギュラー(雨や霧、雷など)が起こった時の対応などは心得ていなかった。
挑戦して良かったが、反省するところも。そこは次に生かそう。
けど、今回の挑戦が登山を好きになるきっかけになったし、大きな自信になったのは間違いない。
今回の挑戦は間違いなく一生の思い出、これからの励みになるだろう。

友人、T子ちゃん、ありがとう。 


頂上にはちゃんと看板がありました
まさかこのてっぺんまで登るとは思ってもいなかった。
お弁当おいしかったぁぁぁああ。景色も最高。エネルギー補給。
張り巡らされた木の根。すごい・・。そしてこれが道になっている。
苔がかわいすぎるんじゃ。
下を向いてたからこそ見つけた景色。
T子ちゃん、ありがとう。


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