「『太陽の子』に挑む」を見た

さっき「『太陽の子』に挑む〜撮影現場の記録〜」を見ました。

今日は土曜スタジオパークでも特番をやるらしい。
前回でも書いた僕的に懸案だった荒勝研のメンバーは判明しました。研究室の指導者の荒勝文策と木村貴一は実在の人物のようです。

荒勝文策:國村隼
木村貴一:三浦誠己
岡野真三:宇野祥平

荒勝文策と木村毅一

木村は名前だけ違う。岡野真三という人物はまだ不明。
研究室配属の学生たちの架空の人物のようです。

清田 薫: 尾上寛之
花岡喜一: 渡辺大知
堀田繁太郎:葉山奨之
村井正史: 奥野瑛太
石村 修: 柳楽優弥

木村貴一役の三浦誠己さんは被曝2世なんだそうで、このメイキングの番組では実際に被曝された叔母さんと登場します。叔母さんが被曝体験を語っておられるの見ていた時、荒巻研の面々が「原子核爆弾の製造には全くたどりついていなかった」と頑なに主張する理由は、広島・長崎の被災地を実際に見てしまったからなんだなぁ…と思いました。その姿勢は次の文献でも一貫しています。

僕が荒勝研の面々の主張に疑義を持つのは次の文献も読み始めたからです。

この文献では日本の原子爆弾開発について丹念に調査していますが、そこでは開発計画に関与した海軍軍人や荒勝・木村の証言記録も登場します。実際、当時の荒勝研の研究資料はほとんどアメリカ軍に収奪されてしまっていて、日本側で研究がどこまで進んでいたのかを文献で追うことは不可能なんだそうです。この本の著者は、後に荒勝研のメンバーへのインタビューも行ったそうですが「頑なに否定され有効な証言が聞き出せなかった」と述べています。

荒勝研での原爆開発の真相追求はともかく…

ドラマではどのような結果が待ち受けているのかわからないまま突き進む姿と、完成半ばで何が起こるのかわかってしまった様子が描かれているようです。実際の原子爆弾の被災地の惨状を見れば、研究する目的や意義を見失うだけでなく、それまで関与してきた事すら否定したくなるのは当然でしょう。その葛藤はアメリカの原子爆弾開発計画でも同じ。開発に成功してしまったばかりに、その結果を知ったときの打撃は計り知れないものがあるように思います。

アメリカで原子爆弾の本当の被害(政府は隠蔽を続けていました)について報道されたのは1946年、ジョン・ハーシーが The New Yorker に寄稿した記事によります。

この記事の原文は今でもインターネットで閲覧できます

アメリカの原子爆弾開発プロジェクト、マンハッタン計画の技術責任者だったオッペンハイマーの懺悔の映像も残されています。

この映像には言葉にはできない苦悩が溢れているように思えます。

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