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いちじく、金木犀、哀しみに寂しさ、黒豆を

もう最後かもと
小ぶりたけど、手に取った
色も悪くないし
こぼれ見える中身は
うっすら完熟の兆しがみえる
どこまでも清潔な薄い白
桃みたいに、柔ではないけれども
それくらい覚悟を決めて
丁寧に触らないと
触ったそばから、色がつきはじめる

ほんとは
誰の心も
こんなふうに
触らなければいけないと
思いながら。

目当てのぶどうは売り切れ
旬なものは、早い
これだって、出始めはそうだったのにね

昨日食べなかった目玉焼きと
今季、最後かもの
いちじくをのせて
下地はオリーブオイル
食べる直前に
アガベシロップを
ドッピャとかけ
黒胡椒をパラリ

久しぶりのトーストを
最近は、お弁当の残りで
朝ごはんを
パパっとすませていたので

やっぱり
甘じょっぱいパンは
心と体をやわらかく
ほぐしてくれますね
大好きな味。

そんなこんなを
目をつむり
ふんわり感じながら
今朝は、金木犀も香った。

季節を決して間違わないから
容赦ないですね
哀しみに寂しさを注ぐよう
(火に油を注ぐ、みたいな)

それでも、
そうやって、
季節は確かにめぐり、
どうにも、こうにも
やっていくしかないと思える
ほら、行くよ、って


さぁ~
お正月の予行練習
黒豆を炊いてみます
(お高いお鍋を頂いたので)

最後までお読み頂きありがとうございます


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