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危機をチャンスに変える3つのステップ

コロナウィルス・パンデミックの真っ只中、家で多くの時間を持て余している人が多であろう。こういう状況下では、人間の考えはネガティブになりやすい。「こんなに制限されていたら普通に生活できない」「これからどうなるのか恐ろしい、不安だ」「テレワークでは仕事が片付かない」「私はあれをやりたかったし、これをやる予定だった…」 失業者は爆発的に増えているし、そうでなくとも経済的に莫大なダメージを受けた人も多い。ネガティブな思考になるのは仕方がない。しかしネガティブ思考から脱出する手段と、ネガティブをプラス思考に転換する道はあるのだ。問題はウイルスやロックダウンではない。私たち自身の考え方とフォーカス次第である。今はまさに、考え方を変える時なのだ。

今あなたは、どんな気分でいるのか客観的に自分を見てほしい。自分が置かれた状況に対して心配し、不安で、不平不満ばかりを言っていないか?政府が人々に要求(あるいはお願い)している外出や営業の自粛に文句を言って拒否していないか?あなたは最近、どんな行動を取り、SNSに何を書き込んでいるか?「感染が増加している」または「政府は信用できない、うんざりしている」など、ネガティブあるいは、受け身的になっていないか?もしあなたが、そういった自分の行動に気づいたなら、あなたは過去にばかりとらわれていると認識すべきである。しかしそれは全く構わない。そういった自分の気持ちを客観的に認識することが大切なのだ。この思考状態をステップ1と呼ぶことにしよう。あなたはそこから次へ進むことができるのだ。

ステップ2とは、パンデミックやロックダウンなどの現状を受け入れた状態。思考の中心は「当分の間の辛抱」である。法律や政府の勧告に従い、パンデミックの終息まで我慢しようと努力するであろう。SNSにはネガティブな意見ではなく、周りの人に役立つ情報をシェアするであろう。あなたのフォーカスは今日と明日。それ以外のことは考えたくない。ロックダウンがすぐに解除されることに淡い期待を寄せている。おそらく大多数の人は既にステップ2に歩を進めていて、この危機が終わるまでそこに留まるであろうことが歴史の常だ。しかし、どんな危機においても、迅速にステップ3へ踏み出す人が少なからずいることも、歴史が証明している。

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ステップ3は、危機をチャンスと捉え、何か全く新しいことを始めることだ。自分の成長のための専門外のスキルの習得や、新しい分野の勉強かもしれないし、新しいビジネスをスタートさせることかもしれない。事実、世界では多くの人が、パンデミックの真っ只中、すでに新しいビジネスモデルを実際に動かす実験を始めている。これを読んでいるあなた自身が、そのうちの一人かもしれない。そうでないならば、今が一歩を踏み出す時だ。好奇心を持って周りを見回すことから全てあ始まる。問題を探して解決策を考え、実際にプロトタイプをターゲットユーザーにテストしてもらい、そこから学ぶこと。将来のビッグビジネスの種が見つかる可能性だってある。何度も試し、失敗から学ぶことが全てである。これを続けていくには、未来を見据えたグロース(成長)マインドセットが必要だ。グロースマインドは何も特別なスキルや才能ではなく、誰にだってできる。必要なのは、自分自身の心、行動の選択、およびフォーカス方向を客観的に理解することだけだ。

パンデミック後の世界は、おそらく全く異なる世界になるであろう。バケーション旅行市場はかなりの長期間にわたって低迷したままである可能性が高い。食料品の買い物はすでにオンライン業者に大きくシフトしている。この新たな購買パターンが、パンデミック後のスタンダードになるであろう。家計消費では、健康・衛生関連の割合が大きくなる可能性がある。過半数のホワイトカラー労働者が平常時でも在宅勤務をするのが当たり前になるであろう。人々は通勤地獄の大都市圏での生活を避け、田舎に引っ越すかもしれない。人の往来や物流パターンが劇的に変わるかもしれない。それによって仕事帰りの買い物やコーヒーでの一服、ビールで乾杯の場所も全く違う場所になるであろう。失業率が尋常ではないので、社会福祉サービスが大きな経済セクターになるであろう。

この危機をチャンスとして捉える人は、今起こっている変化をじっと見極め、未来を探っている。今この瞬間、チャンスは無限だ。考え方を変えよう。

原文:Take Crisis As An Opportunity - Toshi Iwata - Medium

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