見出し画像

資料=情報×デザイン(No.225)

最近、自治体で
「ひとめでわかる資料作り」
という講座を担当した際、
終了後に受講者の方が
「私が作った資料、どこを
直したらいいでしょうか」と
アドバイスを求めに
やってこられました。

私もプロなので、“ひとめ”見て
問題点に気づきました。

それは、ワープロソフト「ワード」
の使い方講座の中、練習で
作成されものということで、
[年賀状をワードで作る講座
の参加者募集]という想定でした。

デザイン面では
・色の種類を使いすぎ
・タイトル文字がオレンジ色で
本文より薄くて目立たない
・レイアウトされた干支のパーツが
どこにも揃っていない
・意味のない飾り罫(線)
が四辺に入っている
などの問題がありました。

そして、情報面です。

講座だというのに
・開催日
・会場
・費用
・定員
・申し込み先
などの情報が入っていません。

チラシを手にした人が
“ワードで年賀状を作りたいわ、
そうだ、この機会に習おう“
と思っても、問い合わせできません。

作ったほうも、頑張ってチラシ
まで作ったのに全然反響がない
なあ…とういうことになってしまいます。

この講座の最後に、

「いいですか、とにかく連絡先
だけは必ず入れてくださいね。

“どこに申し込めばいいんですか?
という資料は本当に多いんですから」

とお伝えした直後に見たチラシが
こちらで、膝から崩れ落ちそうに
なりました。

作成した方は「練習だから…」
と言われていましたが、
練習の段階でも、応募者が殺到する
ような情報は入れておくべきです。

●月●日(●)
00:00~00:00
ABCセンター 第▲集会室
参加費 0,000円
定員:●名
問い合わせ先:●●●●●

とダミーで入れておけば
いいのですから。
今どきは連絡先としてQRコードを
入れることも一般的です。

今回考えさせられたのは、
資料というのは必須情報ありき
だということ。

どれだけカッコいいデザインでも
相手を行動に導く必須情報が
入っていないものは
“ただの模様”です。

模様や柄だけを手渡しても
意味はありません。

それだったら、必須情報だけを
手書きでメモして手渡したほうが
よほど効果があります。

資料とは
情報 × デザイン

決して、デザイン×情報
ではありません。

情報のほうが重要なので
先に来ます。

チラシなどの案内資料を作られる方
は、その内容で
・問い合わせできるか
・申し込みできるか

自分でもチェックし、
自分以外のどなたかに
同じことをチェック
してもらってください。

行動に導く必須情報は
またの機会にご紹介しますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?