記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ケース39(2009) オーメン+エスター÷2=?

 率直に言おう。これは面白い。私は2回観た。ジャケ写から漂うそこはかとないB級感に打ち勝って、ぜひとも鑑賞していただきい。今ならアマプラで99円レンタルだったよ。内容はタイトル通りで鑑賞前は「エスターのパクリやんけww」と思ってたけど、もっとオカルト寄りで子役の演技が生意気で不気味で最高っす。「エスターは超えられない」という口コミが多いけど、そもそも別ジャンルの映画なので問題なし。

<あらすじ>
 児童保護局で働くソーシャルワーカーのエミリーは、両親に虐待されていた少女リリーを引き取り自らの家に迎え入れる。ところがエミリーの周辺では不可解な死が相次ぎ、次第にリリーが関与しているのではないかと疑い始める。調べていくうちに、ある衝撃の真相に辿り着く。

<感想>

※以下ネタバレを含みます※





 まず始めに言ってしまうとこの少女リリーは悪霊だ。頂き女子りりちゃんならぬ悪霊女子リリーちゃんは、人を洗脳して操る能力に長けていて、邪魔な人物をどんどん始末していってしまう。リリーの生みの親は普通の人間なので、たまたま人間ではない子を授かってしまったのか、後天的に憑依したのかはよく分からない。両親はリリーをオーブンに入れて焼き殺そうとしていたところをエミリー達に阻止され、リリーにたっぷりお仕置きされてしまう。

 エスターは冷酷さや残虐性が目立っていたが、こちらのリリーちゃんは生意気なくそガキという印象だ。エミリーの同僚であるセラピストと面談するシーンがあるのだが、逆にセラピストの深層心理を探るような質問をして上から目線で分析してしまう。国民的くそガキであるコナンくんもびっくりの生意気っぷり。うっかり「僕は蜂が怖いんだ〜」なんて打ち明けてしまった同僚は、多量の蜂に襲われる幻覚を見せられる。このシーンは映画中でも屈指のキモキモシーンで、セラピストの男性の背中にはびっしりと蜂が…必死にもがく男性だが、目や口からも蜂が溢れ出てきて、完全にパニックになり死んでしまう。

 リリーに睡眠薬を飲ませて眠っている間に家ごと焼き払おうとしてもちゃっかり生還し、甲高い声で何度も同じセリフを叫んでエミリーを精神的に消耗させてくる。嫌がらせのやり方がユニークだしなかなか手強いので、どうやって倒すのかなぁと思っていたら、まさかの溺死させるというね。はい。助手席にリリーちゃん乗せて海に突っ込み、揉み合いの末に溺死させる。え?あっけなくない?!今こそ悪霊の特殊能力使えやとツッコんでしまうのだが、その辺の詰めの甘さはご愛嬌。そもそも最初はリリーのことをすごく庇っていたエミリーが「あのガキぶっ殺してやる!」ってなるまでの過程も唐突で不自然ではあるのだが。細かいことは気にしない♪ わかちこわかちこー。

 主人公エミリーとリリーの追いかけっこシーンはなかなか緊迫感があり見応え十分。「俺オーメンとエスターは好きだよ?」っていう貴方はぜひ鑑賞してみることをお勧めする。ここまでまるっと読んでしまっても、エンタメとしての演出が良いので十分楽しめます。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?