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YUMMYヤミー(2019) こんなんだけどエロは薄味。

 何度か噂を耳にしていたのでアマプラで鑑賞。ベルギー産のB級ゾンビ映画ではあるのだが、ゾンビや臓物のクオリティが無駄に高くなかなかに痛くてグロい作品となっている。主人公が巨乳であること以外は直接的な性描写はほぼなく、ちょっとえっちなホラーコメディかな?ムフフと期待して観ると想像以上のグロ描写にただただ気分を害する恐れがあるので注意。


〈あらすじ〉

 恋人アリソンのために東ヨーロッパへ車を走らせるミカエル。アリソンは大きすぎる胸へのコンプレックスを抱えており、“乳房縮小手術”を受けるために東洋で評判の高い美容整形外科病院へ向かっていた。いよいよ手術開始となる直前、この病院で若返り治療の実験に失敗してゾンビになった女性が拘束具を外して暴れ始め…

<感想>

※ネタバレを含みます※
※露骨な表現を含みます※

 オープニングではこれまた無駄にハイクオリティなアニメーションが流れ、まるで「ドラゴンタトゥーの女」みたいな始まり方になっている。主人公アリソンの「胸を小さくしたい」という日本語が私には解読不可能であり、どうして神はこんなにも不均等に人間をお作りになられたのだろうと天を仰がずにはいられない(私が貧乳とは言っていない)そんな絶望スタートを切った本作だがゾンビの造形には全くチープさを感じない。

こやつじゃ。

 めでたくポスターにも採用されたこのゾンビは、餌がなくてお腹が空いたのか自分の内臓を食べている自給自足タイプである。そして上半身のみの姿ですごい速さで這って追いかけてくる。ゾンビを見慣れている私でも結構怖いというか気色悪いと感じた(褒めている)。

 アリソンの彼氏ミカエルはほんっっとに頼りない。そもそも血液恐怖症で医学部を中退しており、この環境下においてはもはや致命的と言える持病を抱えている。蛍光灯に頭をぶつけて気絶してしまうのだがアリソンに死んだと思われて置いていかれてしまったり、生きて帰れるか分からないからと下水道で婚約指輪を渡そうとして「今じゃないでしょ」とあっさり断られたりしている。ただ生命力だけはずば抜けており、ウォーキングデッドのリックでも流石に死ぬっしょという窮地に陥ってもなぜか生還する。終盤では血液恐怖症なんて完全に克服し、マンホールに挟まったアリソンの指をギコギコと切り落としたり、ゾンビの腸を引きずり出してロープ代わりにするなど完全に覚醒している。

 ずっと行動を共にする準主人公ともいえるダニエルはわりとイケメン。この騒動の黒幕も突き止め、頼りないミカエルに代わってアリソンともいい感じに。このままNTR展開くるか?と思っていたらただのクズでしたというオチ。んーここまで引っ張っておいて何だかなぁ。アリソンのおっぱい目当てで助けてくれただけのビジュアル担当でしたってことかな。

 ラストの展開はあえて言いませんが、私は思わず声が出ました。おい…本当にそれでいいのか?

 ちなみに雑魚ゾンビは豊胸術に来た女の子が多いのでおっぱい丸出しだけど、肝心のアリソンのお胸は最後まで拝めないです。なんだか貧乳の価値が低く見積もられているようで悲しくなった(繰り返すが私が貧乳とは言っていない)

 ワールド・ウォーZやアイアムレジェンドとはくれぐれも比較しないでほしいのだがグロ描写は本物。最後までみられるストーリーなのでB+級映画といったところか。アマプラで見放題なのでぜひ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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