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てんかん時の対応について

こんにちは。

てんかん発作に遭遇した場合の対応、介助方法をしっていれば、慌てずに適切に対応することができます

まずは最も大切なことは、気持ちを落ち着かせて冷静になって下さい。

落ち着いて行動し、状況をよく観察して下さい。

危険なものや場所を避け、安全なところでそばに寄り添って、発作が終わるまで見守って下さい。

基本的には、発作は自然と治まることが多いので、慌てて救急車を呼ぶ必要はありませんが、周囲の人を呼んで協力して介助してください。

安全性の確保について


打撲や外傷
頭や手足を保護します。ぶつかりそうな物があれば、移動させましょう。

火傷
お湯や火気、ストーブなどを移動させましょう。

とがったものを移動させる
割れ物・眼鏡・ヘヤピン・筆記用具・刃物などは本人からできる限り離しましょう。


道路や階段など危険な場所で発作が生じた場合には、安全な場所に移動させます。



全身の大きなけいれん発作(強直間代発作)に対する対応・介助  

発作によって、倒れたり頭や手足を受傷する可能性があります。
頭を打たないように手を当てたり、タオル、カバン、クッションなどで保護しながら、ゆっくり床に寝させます。

手足の外傷を防ぐようにして、危険な物を遠ざけて、安全な場所を確保します。
呼吸 をしやすくするために、ベルトや服を緩めてあげて、顎を下から軽く上げてけいれんが治まるのを待ちます

けいれん中には唾液が増えますが、けいれんが治まり大きな呼吸をして、脱力します。

その際に上を向いたままだと、唾液や食物が誤って気管に入る誤嚥、窒息します。
ですので、けいれんが治まったら、身体ごとあるいは顔を横に向けてください。
唾液や嘔吐したものを口の外に掻き出して誤嚥、窒息を予防します。



転倒する発作に対する対応・介助  
突然倒れる発作は、頭や顔、からだに怪我を受けることが多くあります。

転倒発作が頻回に起きている時期は、1 人にしないようにします。

歩行するときは手をつないだり、保護帽を使用するようにしましょう。



複雑部分発作(焦点意識減損発作)に対する対応・介助  

突然動作が停止し、ぼっーとして、意識がはっきりしない発作で、発作中の記憶がありません。

口をぺちゃぺちゃしたり、手をもぞもぞと動かす自動症という症状がでるこ ともあります。

また、発作後にもうろう状態でうろうろと周囲を歩き回る時もあります。

全身の大きなけいれん発作に移行することもあるので注意して下さい。
 
熱いものによる熱傷、鋭利なものによる怪我、車道に歩いてしまい交通事故につながることもあります。

周囲の安全を確保して、意識が回復するまで見守ってください。
 
発作中や発作後のもうろう状態で、腕をつかんで押さえつけようとしたり、行動を制止しようとすると激しく抵抗することがあるので、一定の距離を保ち移動する方向の危険を除去して下さい。

正面から対応せず、側方または後方から対応します。

羞恥心への配慮
発作対応だけではなく、精神面のサポートにも配慮下さい。

うろうろと歩き回ったり、失禁したり、発作を見られることを恥ずかしいと思うことがあります。

他者に見られないように衣服や掛け物をかける、あるいは着衣の乱れに気を配るなどの配慮もお願いします。



発作中にしてはいけないこと
口を無理矢理こじ開けて口のなかに、割り箸、タオル、指などを絶対に入れないで下さい
たとえ食事中であっても、このような物を入れないで下さい。
窒息の原因になりますし、歯が折れたり口の中を傷つける危険があります。

全身の大きなけいれんをしている際は下顎をしたから軽くあげて、舌を噛まないようにしてあげましょう

● 発作中や発作直後で意識がもうろうとしている状態で、水や薬を飲ませるのは嘔吐や誤嚥の危険性があるのでしてはい けません。
薬を内服するのは、意識が十分に回復して、うまく飲み込むこめるようになっていることを確認してからにしましょう。

けいれんを止めようと、押さえつけたり、無理に意識を戻そうとして、体を揺すったりしないでください。

てんかん発作の様子や頻度は個人差があります。
● その人のてんかん発作について情報をあつめ、把握しておくと、その人の発作に適した対応方法があらかじめ検討することができます。



救急車を呼ぶ場合について  
以下のような状況では、病院での処置が必要ですので、救急車を要請して下さい。

● けいれんする発作が5分以上続き止まらない
● 意識がもどらないまま、てんかん発作を繰り返すとき
● もうろう状態が長く続く、または完全な意識の回復がみられない
初めて発作を起こした時、あるいはいつもと違う発作が起こった場合
● 発作によって負傷し、出血がひどい。病院での処置に必要なけがを負った場合
● 水中で発作が起きた場合や唾液や食事などを誤嚥した可能性が高く、呼吸状態が悪い場合

※あくまでも、てんかんと診断されており、いつもと同じ発作を起こした場合の対応・介助方法です。



まとめ
てんかんに遭遇しても慌てずに、見守ってあげてください。
ある程度治まってきたら、横に向けてあげましょう。
大半は5分(だいたい2分以内)に治まります。

口に物を詰めて舌を嚙まないようにするという迷信がありますが、とても危険です。やめましょう。


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