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蜘蛛の糸

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恋愛小説。ノンフィクションとフィクションの間。
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#青春

わたしの愛したあなた 6

わたしの愛したあなた 6

それからというもの、アキトは毎日メールをくれた。進学校なのでなかなか校内で会うことはなかったけど、たまにすれ違えば「ユキ〜」って、手をふってくる感じだった。

アキトは男女関係なく友達が多くて、いつもアキトの周りには誰かいた。もちろん女の先輩も。きっとこの人アキトのこと好きなんだな。わたしのこと、良く思ってないなぁ。って。女の勘でわかるよね。

だからわたしは、あえて距離もとってた。面倒なことは嫌

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わたしの愛したあなた 5

わたしの愛したあなた 5

「。。。。。」

わたしの小さいな脳みそで一生懸命考える。どうしたらいいんだろう。。

どのくらい沈黙したかはわからない。けどアキトは明るく行った。

「ユキって可愛いよね。前から思ってたんだ。」

どきどきどきどきどきどき。心臓が興奮してる。

「まあ、、いつかそういう話はするとして!とりあえず、連絡先だけ教えて?教えてくれるまで毎日ここで待つよ?」

「。。。それは困ります。」

「じゃあ決ま

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わたしの愛したあなた 4

「ごめんね、急に」

アキトが申し訳なさそうな顔をして言った。

「アキト先輩ですよね。びっくりしました。まさかいるとは思わなくて。」

段々と冷静さを取り戻してきて顔の赤みも引いてきた。身体から飛び出そうな心臓も、だんだんと落ち着いてきてくれた。

「どうして連絡先教えてくれないの?」

「え、、、、えっと、、だって、、、、。」

「チカのことなら気にしないでよ。大丈夫だから。」

「。。。。。

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わたしの愛したあなた 3

学校からの帰り道。

高校生になって、イヤホンして好きな音楽を聴きながら約1時間の帰路をひとりで歩くのが、少し大人になったようで嬉しかったんだ。

バイトをこっそり始めたから部活には入らなかった。

でも今日はバイトも休み。慣れない日々で心も身体も疲れていた。帰って少し休みたかった。いつもより早足で家に向かってた。

いつも通るコンビニ。通らなきゃ帰れないコンビニ。

そこにあの人はいたんだ。

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わたしの愛したあなた 2

あの日のことは忘れない。

「ユキって可愛いよね、前から思ってたんだ」

今思えばなんて典型的なお世辞なんだ。出会ってすぐに言われた。でもその言葉にわたしはドキッとした。

単純な自分が憎い。

可愛いって、面と向かって言われたことは何回目だろう。数えるくらいしかなかったから。

ドキドキさせるのが上手なアキト。ひとつ年上。

昔からアキトのことは知ってはいた。同級生の元カレだったから。すごく仲が

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わたしの愛したあなた 1

やだ、、壊れちゃう。

はじめてあなたに心を奪われた時、そう感じた。

新しい環境、新しい生活。

不安しかない中で出会い、わたしはまんまとハマった。

生まれて初めて、人に愛おしいという感情を知り、誰にもとられたくないという、独占欲を知った。

この人のことを好きになってはいけない。直感的にそう思っていた。なぜだろう。

でも気持ちを抑えることはできなかった。