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金沢町家の改修日記

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2025年末(仮)の宿屋開業に向けてゆっくりと改修プロジェクトを始めることになりました。その備忘メモと日記。
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#金沢

幽体離脱グセと金沢の小さな家で実現したいことがまだカリッとしないなりのメモ

幽体離脱グセと金沢の小さな家で実現したいことがまだカリッとしないなりのメモ

数日前、マイコーチとのコーチングセッションがあった。私がコーチとの1時間で話すテーマに選んだのは、金沢町家のコンセプトで、ここ2週間ほど楽しく頭をぐるぐる悩ませていること。改修にも色々なやり方があって、考え方がすごく大事になる。ワカメの今の意思としては、100年近く前の本来の町家の姿を取り戻すのが第一で、同時に私の好きな空間にしていくのだけど、それだけだと支離滅裂になってしまう(だって私は、北欧建

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金沢町家を、買うことにした。

金沢町家を、買うことにした。

不動産を買うときは、決済や登記が終わる最後まで気を抜けないからまだまだどうなるのかわからないし、確定できるまではあまり人に話さない方がいいような気もするのだけど、少なくとも今回「欲しいです」と言える物件と出会えたので、金沢の町家の購入に向けて前向きに話を進めることにした。

ローンを組むのか?どこで?どのような?

どんな改修をするのか?いくらかけるの?

どれくらい本気で宿屋をやるのか?別荘のノ

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町家購入記録。50年前に1階の増築だけで確認申請をしたあと、こっそり2階まで増築して、検査済証を得ないまま半世紀が経過していることが判明。違法建築、そのまま買って住む分には問題にならなさそうだけど宿屋を営業したり助成金を得たりは無理。いっそ減築して100年前の姿に戻すかどうするか

金沢町家の契約を終えて、これまでの経緯と今の気持ちを忘れないうちにメモ(前編)

金沢町家の契約を終えて、これまでの経緯と今の気持ちを忘れないうちにメモ(前編)

先週末、金沢町家の購入の契約をしてきた。

不動産でいう契約というのは、「買いまーす」という契約書にサインをすることで、通常だと買い手が売り手に対して1割の手付金を支払う。残金9割の決済と引渡しまでまだ数週間あるので、ここからご破産になる可能性もゼロではないのだけど、売主・買主共に後戻りしにくい状況に入るステップだ。結婚でいうと婚約みたいなものかも。そういう意味ではまだまだ破棄できるとも言える。笑

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金沢町家の契約を終えて、これまでの経緯と今の気持ちを忘れないうちにメモ(後編)

金沢町家の契約を終えて、これまでの経緯と今の気持ちを忘れないうちにメモ(後編)

前編に続いて、これまでの経緯の記録。

2023年9月9日(土) 立町で物件を内覧

不動産屋のMさんに「いい物件ありました」とご連絡をいただいたので早起きをして新幹線で金沢へ。入るなり、美しい縁側に気がつく。小さいけどお庭まである。草ぼうぼうでよく見えないものの、立派な庭石や手水鉢、灯籠も置かれていて、きちんと手入れをすればすごく見栄えが良くなりそうだとウキウキする。

そして前の持ち主がお茶関

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