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アントニオ猪木をさがして

「猪木さんは凄いんだ。プロレスの神様なんだ」「猪木さんには色気がある。リング上では誰も敵わない」などなど、プロレス界隈では昔から謳われてきたことなんですが、それでもいわゆる世間にはなんですごいんやというのは浸透していないでしょう。それでも、お茶の間の認知度だけでいえば、プロレスラーの中で一番でしょう。そんな猪木さんの映画「アントニオ猪木をさがして」を新宿の小さめなスクリーンで観てきた。

プロレスってすごく見る人を選ぶジャンルなのだと思う。よく言えば高尚、悪く言えば不明瞭。そんなジャンルを牽引してきたアントニオ猪木。ぼくが物心がついて、プロレスに興味を持ち始めたとき、すでに彼は引退間近でした。それでも子供ながらにこのジャンルの神様的存在なんだ、畏れ多いんだとなんとなく認識していたのを覚えてます。

映画の感想はといいますと、めっちゃ情熱的な映画でした。はい。プロレスファンで尚且つアントニオ猪木ファンしかほぼ楽しめないとは思いますが、これは製作陣や出演者、関係者の熱量を浴びまくる作品なんだというスタンスで観れば問題ないと思います。それにしてもプロレス界隈における有田哲平の信頼度高過ぎやろって感じではございますが、その点は流石の一言でございます笑。

映画の宣伝も兼ねて、YouTube上に新日本プロレスの公式アカウントが「アントニオ猪木vsビッグバン・ベイダー」を上げています。プロレスファンでない方にぜひおすすめな試合なので観てほしいです。とりあえず、「ショーなんでしょ?」とか「勝敗決まってるんしょ?」とかいう邪念をいったん頭から取っ払って観てほしいですね。1人の男がベイダーという大怪獣と戦う姿は中々心に来るものがございます。

そういや、ぼくが行った映画館は時間帯も相まって、スーツを着た仕事終わりのおじさま方で溢れかえってました。80年代の後楽園ホールと化した映画館。中々エモい光景でございました。

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