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iPad Pro12.9”(2020)は買いなのか。
2020年3月末に登場したiPad Pro11インチと12.9インチの2機種。
僕はそれまで、2世代前のiPad Pro10.5“(2017)を使っており、動作に不満を感じる機会も増えていたので買い替えることにしました。
選んだのはiPad Pro12.9“(2020)。
値段は115,280円(税込)と非常に高価な買い物になりましたが、今では毎日のように使用し、すっかり相棒になっています。
しかし、今回のモデルは「買い」なのか、という論点も多く、賛否両論なモデルのようです。
そこで本noteでは改めてiPad Pro2020年モデルの紹介と、それがどんな人におすすめかどうかについてまとめてみようと思います。
iPad Pro2020年モデルについて
iPad Pro2020年モデルは2020年3月末に登場し、ラインナップとしては11インチと12.9インチが存在します。
どちらも1世代前のモデルであるiPad Pro2018年モデルを踏襲しており、そのマイナーアップデート版として登場しました。
ホームボタンは廃止されたFace IDのモデルで、画面もベゼルレスのデザインになっています。
Apple Pencilも第1世代ではなく、iPadにぴったりとくっつく第2世代を採用しており、充電問題が解消されています。
内臓チップはA12XチップからA12Zチップへと進化していますが、チップの性能を測るベンチマークスコアなどでは、A12Xとほぼ同等なようです。
大きく変わったのはカメラ部分で、それまでiPadシリーズが全て一眼カメラだったのに対し、今回の2020年モデルでは広角と超広角の二眼仕様になりました。
また、超広角の追加に加えて、物体の距離を立体的に捉えることができるLiDARスキャナーも搭載され、カメラ周りは大きく強化されました。
ここまでがiPad Pro2020年モデルの基本情報です。
「買い」ではないかもしれない
結論から言うと、このiPad Pro2020年モデルは決して多くの人におすすめできるものではないと思います。
特に2018年モデルのiPad Proを持っている人にとっては、大きな進化がカメラくらいしかなく、処理性能も大きくは変わっていないからです。
また、 Proモデルは非常に価格が高いので、iPadでイラスト制作や動画制作を行う人以外にとっては十分過ぎるスペックであるとも言えます。
以上の理由から、ライトにiPadを使いたい人哉2018年モデルのiPad Proを持っている人にとっては「買い」ではないというのが僕の意見です。
しかし、クリエイティブで負荷のかかる作業をたくさんやりたいという人哉、僕のように2017年モデルのiPad Proなど古いモデルを使用している人にとっては非常に快適なデバイスであることに間違い無いので、「買い」だと思います。
自分の用途をしっかりと整理してから購入するのをおすすめします。
LiDARスキャナーが意味するものとは
2020年モデルの最大の進化はカメラとLiDARスキャナーなのですが、LiDARスキャナーはiPhoneにも搭載されておらず、このiPad Proが初めての導入になります。
LiDARスキャナーはカメラを通して、物体の空間的な位置を正確に割り出し距離や大きさを測定するものです。
このスキャナーをiPhoneにも先駆けて搭載したことは、Appleにとって「AR技術に力を入れている」というアピールに繋がるのではないかとの見方が一般的です。
これまで、Apple Pencilなどの特定のデバイスや機能を除いて、ハードウェア面ではiPhoneがiPadを先行していたのですが、このLiDARスキャナーは初めてiPhoneの先を行く形で新機能が搭載されました。
例年通りの秋の新型iPhoneの発表を待たずして発売されたこのiPad ProでLiDARスキャナーをいち早くアピールしたかったのではないでしょうか。
アプリ自体は全くと言って良いほど充実していないものの、今後のARを活用したアプリの一般化が楽しみになるデバイスです。
マイナーアップデートに留まったものの、意味深な機能を備えたiPad ProはこれからのAppleの動向に様々な妄想を広げさせてくれるものとなりました。
噂されているメガネ型デバイスが出たりする日も近いのかもしれませんね。
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