AirPods Proを再考してみた。
昨年秋に登場したAppleのノイズキャンセリングイヤホンAirPods Pro。
僕も12月に購入して半年以上使ってきました。
今回は、そんなAirPods Proについて再考していきます。
HSPかもしれない自分。
ところで、「HSP」という言葉をご存知でしょうか。
「Highly Sensitive Pesron」の頭文字をとった言葉で、「ひといちばい繊細な人」という意味です。
僕の場合、周囲の雑音に人よりも敏感で、家、電車、会社、あらゆるところで発生するノイズに辟易としていました。
うまくそうしたノイズを遮断できず、集中が途切れたり、どっと疲れたりしてしまうのです。
最近になって「HSP」という言葉を知り、「もしかして自分もその傾向があるかもしれない」と思いました。
優秀なアクティブノイズキャンセリング
そんな雑音の疲れから自分を開放したい、と思い購入したのがAirPods Pro。
AirPods Proには「アクティブノイズキャンセリング」という機能がついています。
「アクティブノイズキャンセリング」とは、周囲の音をキャッチして、それに対して逆相の音を当てることでノイズを消すという技術です。
雑音をかき消し、流れている音楽だけに集中することができます。
実際に渋谷のスクランブル交差点でAirPods Proを使用しましたが、つけた瞬間、スッと周囲の音がかき消され、まるで図書館にいるような静けさにつつまれたようでした。
あの体験は今でも強烈に覚えています。
ノイズのない世界が当たり前になった
半年以上AirPods Proを使用して、ノイズのない世界がすっかり当たり前になってしまいました。
日常の中で積み重なっていたストレスや疲れから解放させてくれる、なくてはならないアイテムです。
その意味において、AirPods Proはただ音楽を楽しむための「道具」ではなく、新しい「体験」を提供してくれる製品なのではないかと思います。
つまり、Appleが販売したのは、モノではなくコトだと思うのです。
iPhoneの販売で、手元にWebやアプリなど様々な機能にアクセスできる端末があるということが当たり前になった世の中を作り、iPadの販売でスマートフォンとPCの中間の「タブレット」という市場を作りました。
それまでなかったモノが当たり前になる体験を、Appleは何度も行なっているのです。
そのひとつとして、AirPods Proの登場があるのだと思います。
ノイズに悩む必要のなくなった世界を提供してくれたことは、僕のようなHSPの傾向のある人にとってひとつの救いになるでしょう。
もう、AirPods Pro登場以前の世界に戻ることはできません。
AirPods Proは高いのか?
AiPods Proは30,580円(税込)と、イヤホンにしては高額だと感じる人が多いと思います。
実際に、当時学生だった自分にとっても思い切った買い物になりました。
しかし、その真価を実感していくうちに30,580円は決して高くはないと感じるようになりました。
それが、先述した「体験」の素晴らしさです。
この世界を3万円で手に入れることができるなら、どれほど「お買い得」だろうか、と思います。
ノイズキャンセリングは効きすぎるとかえって耳が疲れてしまったりするのですが、AirPods Proはその塩梅が自然で心地よく静寂の中に身を置くことができます。
また、Appleデバイス間のシームレスな連携も可能なので、接続切り替えのストレスもかなり小さくなります。
すべてを「自然」にこなしてくれるのがAirPods Proの魅力なのだと再認識しています。
当たり前ではなかったことを、当たり前にしてくれる。
生活の中にごく自然に融け込んでくれる。
そんな存在がAirPods Proなのです。
秋にはより臨場感のある音楽体験が可能になるようソフトウェアアップデートが入るそうです。
これを機に試してみてはいかがでしょうか。
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