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日向灘地震 震度5強は史上初

『日向灘地震 震度5強は史上初』

2022年1月22日午前1時8分頃、日向灘を震源とするマグニチュード6.6 震度5強(大分県、宮崎県)を観測する地震(以下「2022年日向灘地震」)が発生しました。

日向灘を震源とするマグニチュード6.0以上の地震は過去25回、震度5弱以上の地震は過去12回発生しています。
しかし、震度5強を観測した地震は記録が残る1919年以降では史上初の観測となります。

「南海トラフ地震臨時情報」発表の可能性は?
今回の2022年日向灘地震が発生したことにより、「南海トラフ地震臨時情報」が発表される可能性はあるのでしょうか?
結論から言うと発表される可能性は極めて低い状況です。
「南海トラフ地震臨時情報」の発表条件を以下にまとめました。
南海トラフ地震臨時情報発表条件
南海トラフ地震臨時情報(調査中)
・監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生。
・1カ所以上のひずみ計での有意な変化と共に、他の複数の観測点でもそれに関係すると思われる変化が観測され、想定震源域内のプレート境界で通常と異なるゆっくりすべりが発生している可能性がある場合など、ひずみ計で南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる変化を観測。
・その他、想定震源域内のプレート境界の固着状態の変化を示す可能性のある現象が観測される等、南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる現象を観測。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)
・想定震源域内のプレート境界において、モーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)
・監視領域内において、モーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価した場合(巨大地震警戒に該当する場合は除く)。
・想定震源域内のプレート境界面において、通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合。

以上の発表条件を見ると、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」の発表条件である監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震発生にも今回の地震(M6.6)は該当せず、「南海トラフ地震臨時情報」が発表される可能性は極めて低いことがわかります。

日向灘震源 主な地震まとめ
まずは日向灘震源の震源5以上の地震一覧をご覧ください。
震度5弱以上地震一覧
2022年1月22日 震度5強(M6.6)
2019年5月10日 震度5弱(M6.3)
2006年3月27日 震度5弱(M5.5)
2002年11月4日 震度5弱(M5.9)
1996年12月3日 震度5弱(M6.7)
1996年10月19日 震度5弱(M6.9)
1987年3月18日 震度5(M6.6)
1970年7月26日 震度5(M6.7)
1968年4月1日 震度5(M7.5)
1961年2月27日 震度5(M7.0)
1941年11月19日 震度5(M7.2)
1931年11月2日 震度5(M7.1)
1929年5月22日 震度5(M6.9)
※1919年以降の日向灘震源の震度5弱以上の地震を集計。
※気象庁のデータを基に震度5弱以上の地震を集計。


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