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日向灘 過去50年で最多の地震を記録

『日向灘 過去50年で最多の地震を記録』

2022年1月22日午前1時8分頃、日向灘を震源とするマグニチュード6.6 震度5強(大分県、宮崎県)を観測する地震(以下「2022年日向灘地震」)が発生しました。

日向灘を震源とするマグニチュード6.0以上の地震は過去25回、震度5弱以上の地震は過去12回発生しています。
しかし、震度5強を観測した地震は記録が残る1919年以降では史上初の観測となりました。

その後も日向灘で地震活動が活発化していることをご存知でしょうか?

2022年活発な地震活動
まずは下記の月別地震一覧をご覧ください。
2022年地震発生回数
2022年12月 2回(最大5.4M)
2022年11月 3回(最大4.4M)
2022年10月 0回(最大ーM)
2022年9月 1回(最大4.7M)
2022年8月 1回(最大3.4M)
2022年7月 2回(最大3.2M)
2022年6月 6回(最大3.6M)
2022年5月 4回(最大5.0M)
2022年4月 3回(最大4.6M)
2022年3月 2回(最大3.6M)
2022年2月 8回(最大3.9M)
2022年1月 44回(最大6.6M)
※気象庁のデータを基に震度1以上の地震を集計。
※2022年12月分は12月1日~12月18日3時6分までを集計。

2022年の地震回数は12月までに76回。
1月22日には日向灘を震源とする震度5強(M6.6)の地震以降、地震活動が活発化しています。
日向灘で発生した過去の地震発生状況を調べてみました。

日向灘の過去の地震活動
過去の地震発生回数
2021年 14回(最大4.7M)
2020年 24回(最大4.7M)
2019年 51回(最大6.3M)
2018年 17回(最大4.3M)
2017年 21回(最大5.3M)
2016年 16回(最大4.8M)
2015年 26回(最大5.2M)
2014年 22回(最大6.0M)
2013年 19回(最大5.2M)
2012年 20回(最大4.9M)
2011年 19回(最大4.6M)
2010年 6回(最大4.1M)
2009年 14回(最大5.6M)
2008年 17回(最大5.1M)
2007年 17回(最大4.3M)
2006年 16回(最大5.5M)
2005年 14回(最大4.5M)
2004年 7回(最大5.0M)
2003年 5回(最大4.4M)
2002年 14回(最大5.9M)
2001年 12回(最大4.9M)
2000年 16回(最大4.4M)
1999年 6回(最大4.9M)
1998年 15回(最大4.6M)
1997年 7回(最大5.2M)
1996年 23回(最大6.9M)
1995年 7回(最大4.7M)
1994年 8回(最大5.1M)
1993年 3回(最大4.5M)
1992年 8回(最大4.8M)
1991年 7回(最大4.6M)
1990年 2回(最大4.6M)
1989年 0回(最大ーM)
1988年 5回(最大4.2M)
1987年 12回(最大6.6M)
1986年 1回(最大3.1M)
1985年 8回(最大5.2M)
1984年 20回(最大7.1M)
1983年 13回(最大5.3M)
1982年 10回(最大5.5M)
1981年 6回(最大5.2M)
1980年 7回(最大6.0M)
1979年 3回(最大4.8M)
1978年 7回(最大4.8M)
1977年 5回(最大5.2M)
1976年 2回(最大4.5M)
1975年 5回(最大4.6M)
1974年 9回(最大5.7M)
1973年 2回(最大4.8M)
1972年 14回(最大5.3M)
1971年 6回(最大4.7M)
1970年 9回(最大6.7M)
※気象庁のデータを基に震度1以上の地震を集計。

1970年以降の年間地震回数を見ると、過去50年間で2022年が2019年を上回り、過去最多の地震回数を記録しています。
日向灘地方では今後も地震に注意する必要があります。
日向灘で発生した過去の大型地震を調べてみました。

日向灘震源 主な地震まとめ
まずは日向灘震源の震源5以上の地震一覧をご覧ください。
震度5弱以上地震一覧
2022年1月22日 震度5強(M6.6)
2019年5月10日 震度5弱(M6.3)
2006年3月27日 震度5弱(M5.5)
2002年11月4日 震度5弱(M5.9)
1996年12月3日 震度5弱(M6.7)
1996年10月19日 震度5弱(M6.9)
1987年3月18日 震度5(M6.6)
1970年7月26日 震度5(M6.7)
1968年4月1日 震度5(M7.5)
1961年2月27日 震度5(M7.0)
1941年11月19日 震度5(M7.2)
1931年11月2日 震度5(M7.1)
1929年5月22日 震度5(M6.9)
※1919年以降の日向灘震源の震度5弱以上の地震を集計。
※気象庁のデータを基に震度5弱以上の地震を集計。

「南海トラフ地震臨時情報」とは
気象庁は2017年11月1日から「南海トラフ地震臨時情報」、「南海トラフ地震関連解説情報」の運営を開始しました。
南海トラフ地震臨時情報」とは、南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合。もしくは観測された異常な現象の調査結果を発表する場合に発表される情報です。
要するに、南海トラフ地震が発生する可能性が大きい状況で発表される情報です。
「南海トラフ地震臨時情報」には情報の種類と発表条件があり、以下にまとめました。

「南海トラフ地震臨時情報」種類と発表条件
●「南海トラフ地震臨時情報(調査中)
・監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生。
・1カ所以上のひずみ計での有意な変化と共に、他の複数の観測点でもそれに関係すると思われる変化が観測され、想定震源域内のプレート境界で通常と異なるゆっくりすべりが発生している可能性がある場合など、ひずみ計で南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる変化を観測。
・その他、想定震源域内のプレート境界の固着状態の変化を示す可能性のある現象が観測される等、南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる現象を観測。
●「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)
・想定震源域内のプレート境界において、モーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合。
●「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)
・監視領域内において、モーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価した場合(巨大地震警戒に該当する場合は除く)。
・想定震源域内のプレート境界面において、通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合。

以上の発表条件をまとめると。
監視領域内でM6.8〜M6.9の地震が発生すると「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表。
監視領域内でM7.0〜M7.9の地震が発生すると「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表。
監視領域内でM8.0以上の地震が発生すると「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」が発表される可能性が極めて高くなります。


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