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今日の名言は、「I wish you were gay so you could just hold me.」

パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。

ニューヨーク拠点のシンガーソングライターClaud(クロード)さん、クシャクシャのヘアに丸いメガネがとてもチャーミングよね。
叶わぬ恋を切なく歌うClaudさんの「Wish You Were Gay」という曲がこちら。

I wish you were gay so you could just hold me
(あなたがゲイだったらいいのに、そしたらあなたに抱きしめてもらえる)
Call me your babe instead of your homie
(親友じゃなくて恋人って呼んでもらえる)
Don't know what to say
(何て言えばいいんだろう)
But I wish you were gay
(あなたがゲイだったらいいのに)

このPV、EXPECTATIONS(期待)とREALITY(現実)というふたつの窓でストーリーが進みます。
EXPECTATIONSでは、そうだったらいいのになぁという希望を、REALITYでは、そうはならない現実の姿を描き出しています。
よかれと思って始めたことが思い通りにいかなかったり、予想もしていなかった悪い結果を招いてしまったりすることって、よくありますよね。

ちょっと話は変わるけど、人間社会には「構造的貧困」の普遍的なメカニズムがあるので、貧困を撲滅できないっていうお話、聞いたことあります?
自己決定によるポジティブな決断である「自律的な依存」が、いつの間にか抜け出そうにも抜け出せない「他律的な依存」へと崩れ落ちてしまい、貧困を生み出してしまうというお話。

自給自足の生活を送る農村に、金属製生活用具や農具を持った宣教師がやってきます。
農民たちはその道具の便利さに魅了され、「もっと道具を貸してください」と頼んでみました。
宣教師は「もっと欲しいなら、自分たちで村の外から買わなければならない。そのためにはお金が必要です。」と言います。
そこへ新たな登場人物としてブローカーがあわられます。
「お金が欲しいのであれば、自給自足ではなくコーヒー豆など、市場で売れる作物を生産した方がいい」とアドバイスをしてくれます。
ブローカーの話を聞いて、農民はコーヒー豆をつくり始め、村にはお金が入ってくるようになりました。
やがて、この村の豊かな暮らしぶりを知った周辺の村の人たちも「あの村の住民のまねをすれば自分たちも豊かになれる」と考えて次々にコーヒー豆をつくり始めました。
この後、大きな転換が生じます。ブローカーが突然、「コーヒー豆の買値を半分にします」と言いだしたのです。
農民は懸命に抵抗しますが、ブローカーは交渉に応じようとはしません。「だったら、もう買わない。他の村からいくらでも安く買えるから」。

開発経済学の研究者として有名なSusan George(スーザン・ジョージ)さんの「なぜ世界の半分が飢えるのか」という本で紹介されていたお話なのですが、とても分かりやすい例え話だと思ったので紹介させていただきました。

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