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ドクターメイトのエンジニアカルチャーができるまで

※この記事は、ドクターメイト Advent Calendar 2022 2日目の記事です。

前日の記事はこちら

今回はドクターメイトのエンジニアチームが独自に定義している、Engineer Culture Bookについて書いていきたいと思います。

こちらのスライドもぜひ見ていただきたいのですが、ドクターメイトの開発チームは下記の3つを大切にするべきものとして定義しています。

  • 価値にこだわる (Value! Value!! Value!!!)

  • 議論を尽くす (Full Discussion!)

  • 困難を楽しむ (Happy Hacking!)

これらがなぜ生まれたのか、どういう経緯で今の形になったのかを振り返ってみようと思います。

そもそもなぜ、エンジニアカルチャーを明文化しようと思ったのか

カルチャー作りの背景としては「意思決定の際に立ちかえれるもの」を作りたい、というのが大きかったと思います。
立ち上げ時期で状況が流動的かつ、様々なバックグラウンドを持っている方が入ってくるからこそ、「何が大切なのか」を統一して同じ方向に向いていくことが大事なこととして捉えられていました。

カルチャーの要素になったもの

今までのバックグラウンドをもとに、それぞれが「大切にしたいこと」と「避けたいこと」をそれぞれ出していきました。その一部を抜粋するとこのような感じです。

大事にしたいこと

- つくるまえに何をつくるのか認識を合わせる
- 開発者も、機能開発して実現できることの解像度を高く保つ
- 開発者が良い設計に意識をむける余裕がある
- 自分たちが本当にやらないといけないことに集中する

避けたいこと

- セキュリティの懸念があっても、まずははやくリリースすることを優先する
- ちょっと使いづらくて複雑だけど、機能としては動くし使えるからOK
- 未来予測をした開発をしてしまう(先にこの機能必要だろうから、先回りしてつくっておきました)→あとから無駄と発覚することのほうが多い
- 開発者が背景を理解ない作業者になる

エンジニアではないのですが、ボードメンバーにも下記のようなBad Practiceを経験した方がいました。

  • 仕様書もなく事業数値でトップダウンで開発を継続状態で組織崩壊しかけた

  • 事業側が一方的につよい組織にいて、ビジネス側とエンジニアが双方で尊敬を持ちあえなかった

そのため、エンジニアを大切にしよう、という流れは組織組成前から醸成されていたと思います。(ドクターメイトはエンジニアに限らず、事業はヒトという考え方が強く、この点も大きく作用していたと思います)

実際にどうやって作り上げていったのか

エンジニアを中心に関係者とアイデアを発散&集約

上記の「大事にしたいこと」「避けたいこと」を中心にブレスト方式で上げていき、それを分類するところから始めました。

色んなアイデアの軌跡

これらをまとめ上げて Ver 0.1 から積み上げていったイメージとなります。
懐かしの第1版がこちら。「価値にこだわる」だけは最初にあったんだなぁ、としみじみ。

味も素っ気もない第1版

ドクターメイトのValueに沿ったフレーズへ

せっかくだから、キャッチーなフレーズにしようという意見から色々なアイデアが出てきましたw
ただ、我々はドクターメイトの1員である以上、それに則った形が良いね、という方針で一致。ちなみにドクターメイトのValueは

  • WIN-WIN-WIN

  • 信頼のシナプスを繋ぐ

  • 楽しみのレセプターを最大にする

なので、それにちなんだフレーズを採用して今の形となりました。
ただ、この時点でちょっとかっこいい英語のフレーズは定まっていません

だいぶ今の形に近づいてきたけど、英語の部分が決まらず

仕上げ

そして冒頭にもあった今の形になりました

ようやくここまで

結局、英語のフレーズを決めた経緯は以下の通りです。

  • Value! Value!! Value!!!

    • どんどん価値に近づけるように、「!」を増やす形に。WIN-WIN-WINも継承できて良い感じに。Customer Valueという文字を入れよう、という意見も多かったのですが価値を提供するのは「顧客だけではない=我々も含めてWIN-WIN-WINであるべき」ということで広い意味での価値(Value)としました。(当然、顧客価値は非常に重要です)

  • Full Discussion

    • Disagree & Commit なんかも良かったのですが、必ずしも「Disagree」である必要もないよね、ということでこのフレーズに。議論を通じて信頼のシナプスを繋いでいきたい、という思いも込められています。

  • Happy Hacking

    • これは当初案の通り。とにかくHappyに楽しみのレセプター全開で開発を楽しんでいく姿勢を表しています。開発者が楽しみながら開発を続けていくためには、高いレベルで技術基盤の整備や仕組みが必要になると思っています。

文化は維持&ブラッシュアアップしていくことが大切

ここまで作り上げてきた Culture Bookですが、当然、作って終わりではありません。エンジニア全員が意識できるように評価に組み込んでいますし、採用の際にも必ずお伝えしていることでもあります。この文化が陳腐化しないような努力を続けていくことが大切だと感じています。
また、組織の状態や所属している人によってブラッシュアップもしていきたいなぁ、と考えています。

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