ミレニアル世代×美術館①
今回は、近年話題となっているミレニアル世代の美術館離れについて感じた事を記録する。
【卒業設計でこの問題について自分なりの建築的観点から美術館を設計した為、それも後の記事で説明させて頂く。(3月頃予定)】
ミレニアル世代とは?
ミレニアル世代は、1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えた世代のこと。日本だと20代前半から30代後半くらいの年齢の人々を指し、ミレニアルズと呼ばれることもある。
美術館離れと一言に言っても、具体的にはどのような現象が起きているのか。
国立美術基金NEAの調査によると、
18〜24歳の44% 25〜34歳の33%が、
美術作品を鑑賞するのにSNSのみを利用する。
と答えたそうだ。
自分は美術館を良く利用する為、そのような結果を受けてとても残念な気持ちになった。
実際の作品を目の当たりにしないと伝わらない作品のテクスチャー。その美術館によって考えられたその作品に対する照明計画や仰角。動線計画はその美術館にしか表現できない物語のような物であり、それら全てを含めて美術鑑賞なのではないか。直接その作品を観に行き、それを感じる事に意味があるのではないか。と自分は思うのである。
そこで自分は、snsの発達を美術館に足を運ぶ理由と結びつけられないかと考えた。
①「beacons」
・位置情報でどの作品の前にいるか割り出し、目の前の作品の詳細情報を表示。また音声説明や、ビデオでの情報やレビューまでスマートフォンに表示される。
②「Explorar」
・現在地を表示し、出口やトイレやミュージアムショップまで案内してくれる。
この①×②を駆使し、これらのsnsを通じて直接作品を観る事により、今まではなし得なかったであろうsns×美術作品の相乗効果が生まれるのである。
これらを利用すると、ミレニアル世代のみならず、普段あまり美術館を利用する事のない子供も、わかりやすい解説付きで美術作品を楽しめる為、これをきっかけに美術作品に興味を持ち、日本の芸術の進化、表現の幅の多様化に繋がるのではないかと私は考える。
今回はミレニアル世代の美術館離れについて、SNSの発達を利用した、
SNS×美術館という組み合わせについて記録した。
前述したが、卒業設計で、この問題を踏まえて自分なりの建築的観点から美術館を設計した為、3月頃に記事として出そうと思う。