【エニアグラム入門】自分のタイプを見つける4つのステップ。おすすめ診断テスト付き
エニアグラム・ファシリテーターの高橋あけみ(@akemi_ennea)です。
エニアグラムは、9つの性格タイプに基づいた自己理解のツールです。
自分の性格タイプを知ることで、自分のもつ強みや可能性、陥りがちな傾向を知ることができ、自己成長やこころのセルフケアに役立ちます。
そのため、まずは自分のタイプを知る必要があるのですが、大まかな説明を読んだだけでは「自分のタイプってどれだろう?」となってしまう方が多いのではないかと思います。
そこでこの記事では、エニアグラムを知ったばかりの方へ向けて、「自分のタイプを見つけるための4つのステップ」をご紹介します。
STEP(1)診断テストを受ける
まずは、診断テストを受けてみることをお勧めします。
現在、ネットや書籍などに様々な診断テストが載っていますが、その中でも信頼度の高いテストを2つご紹介します。
おすすめ診断①:RHETI
1つ目は、RHETI(リソ&ハドソン式・性格タイプ診断)というテストです。
これは、エニアグラム研究の第一人者であるリソ氏とハドソン氏によって作られたテストです。
2つの選択肢がセットになっており、自分にあてはまる方を選択していくという形式です。
本来は有料ですが、簡易版ならこちらより無料で受けることができます。簡易版の所要時間は約10分です。
翻訳されているので少し意味の通りにくい箇所もあるかと思いますが、最も信頼できるテストの一つです。
おすすめ診断②:TAS
2つ目は、TAS(タイプ別・態度分類テスト)というテストです。
こちらも同じく、リソ氏とハドソン氏によって作られました。
各タイプごとに、価値観や人生観を表す15個のリストがあり、自分にあてはまる度合いに応じて1~5の数値をつけていきます。
RHETI簡易版と比べて設問数は多いですが、より詳細に自分の傾向や価値観を確認することができます。
残念ながらTASはネットでは公開されておらず、『新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ』という書籍の中に収録されています。
診断テストを受けるときの注意点
診断テスト自体は簡単に受けることができますが、テストの結果がそのまま自分のタイプというわけではありません。
たとえばタイプ4のスコアが一番高かったとしても、自動的にタイプ4に決定されるわけではないということです。
なぜなら、私たちが「自分はこういう人間だ」と思っている「自分像」は、実際の自分とずれていることも少なくないからです。
そのため、テストはあくまでも「普段の自分を改めて振り返る機会」であり、「自分のタイプに見当をつけるための指標」として捉えていただけたらと思います。
自分のタイプを見つけるには、診断テストを受けたあとが重要です。
この後のステップを、次項でお話しします。
STEP(2)各タイプの心理や行動を知る
診断テストを受け、「このあたりのタイプかな?」という見当がついたら、次のステップです。1つのタイプに絞りきれていなくても大丈夫です。
今度は、可能性のあるタイプについて、どんな心理や行動をとる傾向があるのか調べてみましょう。
まずは基本的な特徴を知る
【エニアグラム】9つのタイプというマガジンで、各タイプのおもな特徴や深層心理、人間関係の傾向、成長の方向性についてまとめています。
こちらの記事で、まずはそれぞれのタイプの概要をつかんでいただけたらと思います。
特定の状況で表れるパターンを知る
エニアグラムでは、「ストレスの多いとき」や「安全を感じているとき」に、違うタイプの性質が表れることがあります。
この「ストレス時の行動」と「安全なときの行動」は、日常生活の中でもたびたび表れるため、自分のタイプを見つけるときのヒントになることが多いです。
(と同時に、タイプを間違えてしまう原因の一つでもあります。テストで高いスコアが出たタイプと関連するタイプも、あわせて調べてみましょう)
下記のnoteでご紹介していますので、参考にしてみてください。
統合の方向・ストレスの方向
「ストレス時のパターン」について書いています。セキュリティ・ポイント
「安全なときのパターン」について書いています。
タイプを多様な側面から見てみる
タイプの性質は、さまざまな角度から描写することができます。
たとえば、9つのタイプは3つずつ、「本能センター」「感情センター」「思考センター」という3つのグループに分かれます。
同じグループのタイプは共通する特徴をもっており、他のグループとは明らかな違いがあります。
こうしたグループ分けを知ることで、各タイプの関係性や違いを、よりはっきりと理解することができます。
下記のnoteにて、いくつかのグループ分けについての概要をまとめています。興味のあるところから読んでみてください。
STEP(3)普段の行動を観察する
STEP(2)を進めながら、自分が普段とっている行動を観察してみます。観察する際は、「実際にとった行動」や「実際に言った言葉」に着目することがポイントです。
そして、「自分はなぜこれをした(言った)んだろう?」→「〇〇したかったからだ」→「〇〇したかったのはなぜだろう?」→「□□したかったからだ」といったように、行動や言葉の背後にある気持ちを探してみます。
私たちの行動は、ほとんど何かしらの「欲求」や「恐れ」に基づいています。
こころの奥にある無意識の欲求や恐れに気づいていくことで、自分が大切にしている価値観や信念が見えてきます。
「自分ってこんな一面があったんだ!」と新たな側面を発見することもあるかもしれません。
こころの深いところの欲求や恐れに気づくことは、タイプを見つけるために必要なことでもありますが、自分をよりよく理解し、優しく受け入れていくことにもつながります。
ときには、認めたくない部分や、目をそらしてしまいたくなるような部分に触れてしまうこともあると思います。
けっして無理をする必要はないですが、実はそうした部分にこそ、自分を理解するカギがあることも少なくありません。
ご自分のペースで構いませんので、自分に対して優しく、そして好奇心をもちながら「自己観察」を進めてみてください。
STEP(4)友人や専門家から意見をもらう
STEP(2)、STEP(3)を繰り返す中で、どうしてもタイプを決めきれなかったり、確信がもてないこともあると思います。
そんなときは「私って何のタイプに見える?」と、他の人から意見をもらうことも効果的です。自分ではなかなか気づけない側面を教えてくれるかもしれません。
なお、聞かれた方は「あなたは絶対このタイプ!」と一方的に決めつけるのではなく(このような言い方をされると気分を害する人も多いです)、「私から見ると、あなたはこのタイプに見えるよ」と丁寧に伝えてあげるようにしましょう。
おわりに ~なかなかタイプが見つからない方へ
自分のタイプは、すぐに見つかる方もいれば、どれもなかなかしっくりこないという方もいらっしゃいます。
私自身も、最初は別のタイプだと思いこんでおり、本当のタイプに気づくまでに数か月かかりました。
自分自身を的確に理解するのは、それぐらい難しく、奥深いものです。
しかし、自分のタイプが見つかった瞬間というのは、何ともいえない高揚感や安堵感があります。
人によっては、戸惑いや恥じらいを感じるかもしれませんが、それでも「これはまさに私のことだ・・!」という驚きがあります。
ぜひ、今回ご紹介したステップ(特に2と3が重要です)を繰り返しながら、自分のタイプを探してみてください。
それでも自分のタイプが見つからないという方は、エニアグラム有資格者による個人セッションを受けていただくこともできます。
タイプ探しだけでなく、エニアグラムについての質問や、仕事や人間関係の悩みを相談していただくこともできますので、お気軽にご利用ください。
また現在、初めて個人セッションにお申込みいただいた方を対象に、診断テストTASの収録されている書籍をプレゼントしております。
個人セッションの詳細とお申込み方法は、こちらをご覧ください。
それでは、皆さんが無事に自分のタイプを見つけることができ、自己理解が深まっていくことを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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