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【名古屋日帰り旅行3/3】源氏夜会2023@徳川美術館

源氏夜会2023、お値段15,000円也を見たときは怯んだが、国宝「竹河」と「東屋」の絵巻物が見られるし、来年・2024年の大河ドラマ「光る君へ」の脚本を担当する「大石静」氏のトークショーもある。21:00@名古屋終了なら、まだ新幹線もあるので、日帰りが可能。行かない理由が無くなった。

しかし、前々日の夜に残念なお知らせが。大石氏が体調不良のためトークショーに登壇できなくなった、とのこと。私の今回の名古屋行きは他に、「ひつまぶし」、「愛知県美術館」見学も計画していたので、残念ではあるけど決行。

黒門

名古屋を観光した後だったので、徳川美術館に到着したのはすっかり日が落ちてから。

温かいウエルカムドリンクと干菓子も用意されていて、パンフレットを見ながら時間まで待つ。見学にも細かい配慮がなされていた。

「源氏物語」が大河ドラマでどういう風に料理されるのか、又は全く料理されないのかその裏話を聞きたかったところ、ちらっと触れて下さって、「料理されない」とのこと。大河は紫式部と藤原道長の「特別な絆」がメインで展開されるそうで、「源氏物語」が挿話されることを期待していたので、それは残念。

「源氏物語」を読んで思ったのは、衣装、音楽、薫物(たきもの)、屋敷や花鳥風月が実際のところどのようなものであったを感じてみたかった、ということ。薫物以外は映像で可能。大河ドラマはまともに見たことがなったが今回はとても楽しみにしている。

トークショーの後、展示室に移動して、「竹河(一)」と「東屋(二)」を学芸員の解説とともに見る。絵そのものは残念ながら色も薄くなっていて国宝を見るという感動より、12世紀・平安時代の美術品が幾多の戦火や自然災害を乗り越え現存することがいかに大変か、に力点がおかれて説明がなされた。

東ロビーに移動して、立食での食事。「日本料理 宝善亭」

前菜。どれこもれも美味しかったが特に「いぶりがっこチーズ」と「サーモン砧巻」がよかった。

他、お料理がたくさん用意されていたがどれもこれも食べやすい大きさになっていて、立食では有難い配慮。
アルコールはほとんど飲めないので、私は日本酒を少し舐めた程度でお終い。(これから新幹線に乗って帰らなくちゃいけなし、酔っぱらっている場合ではない。)

ショップで購入した物

『あられ』は一つ392円なので、徳川美術館に行ってきました!なお土産にお手頃。

『インセンス(お香)』(1,300円)は私的には美術館に行ったら必ず買うお約束物。香りは「柏木二」。”紅梅、鈴蘭のフローラルな香りにバニラの甘みをブレンドした甘く華やかな香り”

そして思わず衝動買いしたのが、
『雲母唐長(きらからちょう) 文様レターブック』。2,500円。
帯の「文様には人々の祈りや願いが込められている」にノックアウト。一枚一枚が便箋になっている。
言葉ではなく、祈りが「デザイン」に込められた奥ゆかしさ。配色の妙と色の美しさ。眼福。

美術館前
黒門

「源氏夜会2023」の全体の感想を。
徳川美術館を知ってもらう、も大切なミッションなのかそれらの学芸員の説明も楽しく聞いたし、ためになった。
しかし、「源氏物語」を期待していったので少し肩透かしではあったが全体の構成やスケジューリング、食事、どれもが主催者の配慮や心遣いが感じられるものであった。
展示物をもっと丁寧に見たかったのだが、時間が少なすぎた。
お料理やドリンクをサーブしてくださったスタッフがどなたも感じがよく、しっかり教育されているな、と感じだ。
食事中、学芸員の方々が身内の会話に終始していて、「ご質問はなんなりと」と言ってらした割には、一般参加者へ声掛けがなかったのはちょっと残念。たくさんの知識を披露して下ればいいのに。

既に日が落ちてからの初の訪問だったので、徳川美術館が暗闇に潜んでいて全体が見えなかっので、次は日中に行って、徳川園も楽しみたいな。

頂いたお土産。金平糖と「ミルキー」。何故にミルキー、か。尾張徳川家第17代当主徳川慶勝(よしかつ)が北海道八雲町と深い関わりがあるそうです。

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