初めて女装したアラサーの話【本番編】

どうもこんにちは!
くろです。

今回は前回投稿したものの続きになります。
人生初の女装に挑戦してきた話です。


前回の記事はこちら!↓
https://note.com/enjoylife315/n/ndb080b2ee4e9

〇予約~当日まで


お店の予約が完了した日から本番まで、3日ほどしかありませんでした。
善は急げと思い予約を決めましたが、恐怖と極度の緊張で3日間気が気ではありませんでした。

しかし、何もしない訳にはいかなかったので、女性の仕草を勉強することにしました。

電車に乗るときはデスノートのLのような眼で凝視してチェックしていましたが、間違いなく不審者でした。

作業中も、椅子や床に座るときは女の子座りを練習してみたりと密かに試しておりましたが、周りから見られていたら間違いなくやばいやつです。
少なくとも自分は関係を考えます。

3日間挙動が怪しい日々が続き、いよいよ本番の日を迎えました。
その日は朝から講習があったのですが、何も内容を覚えていないくらい上の空でした。
ブロリーに歯が立たないベジータのような心情で1日を過ごしました。

※ブロリー
「ドラゴンボール」に出てくるめちゃめちゃ強いやつ。
私はやっぱり昔の方が好きです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC


これほどの心情は、過去にも味わったことがありません。
ニンテンドー64の振動パックのように震えながらお店に向かった私は、
予定時間通りに到着し、入店しました。

今回は、メイク担当の方と撮影担当の方の二人体制で行って頂きました。

私はというと、お店に着いてからも、しばらく生きた心地がせず、
カオナシのような反応しかできませんでした。

※カオナシ
ジブリ作品「千と千尋の神隠し」に出てくる黒いやつ。
結構怖い。
https://www.t-cinepara.com/%E3%80%90%E9%96%B2%E8%A6%A7%E6%B3%A8%E6%84%8F%E3%80%91%E5%8D%83%E3%81%A8%E5%8D%83%E5%B0%8B%E3%81%AE%E7%A5%9E%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%80%81%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93/

〇ヒアリング&衣装決め

私の心情はこれぐらいにして、いよいよ女装するにあたっての準備です。
まずなりたい女性像をスタッフさんたちに伝えつつ、衣装を決めていきます。

まずは、衣装が置いてあるクローゼットに案内して頂きました。
ものすごい衣装量で、普段着から、セーラー服やメイド服といったコスプレ衣装まで様々なものがあり、一瞬気圧されてしまいました。

一応私はホットパンツとニーソックスを履く事を心に決めていましたので、その旨をお伝えしました。

ですが、一概にホットパンツと言っても、デニムタイプのものや、キュロットタイプのもの等、種類が多く存在します。
こういった体験はそうそう出来ませんし、衣装を揃えれる環境でもないので、どの種類にするかとても悩みました。

ここは自分の直感を信じ、デニムタイプを選択することにしました。

次にトップスです。

ファッションセンスが皆無だった私は、似合いそうなもののイメージがつかず、苦戦していました。
一体何を勉強してきたのかと己を責めましたが、そんなことをしていても話は進みません。

結局いくつか似合いそうなトップスを紹介して頂き、その中から選択させて頂く事にしました。

ノースリーブの服と、カーディガンを組み合わせる服をチョイスしました。

衣装が決まったら、次はウィッグです。

ウィッグにも色々な種類があり、ロングヘアーでもストレートであったり、ふわっとした感じであったりと多岐に渡ります。

頭が大きい私は、ロングヘアーにして少しでもごまかそうと決めていましたので、メイクさんにもおすすめ頂いた、ふわっとした髪型を選択しました。

衣装とウィッグが決まったら、次は着替えです。

〇着替えよう!

更衣室に案内頂き、説明を受けました。
洗顔して化粧水を塗り、メイクがしやすいよう顔を整えます。
パンツはそのままで、ブラ、キャミソール、ニーソックスもレンタルさせて頂きました。

意外とブラをつけるのが大変で、慣れない人は一旦体の前まで持ってきてホックを付けてから着用する必要があります。

ブラを付け、胸に詰め物を入れ、キャミソール、トップスの順番に着ていき、ホットパンツ、ニーソックスを履いていきます。
男性で着用することはまずないため、着ている時の違和感がすごかったです。

衣装を全部身に着け、鏡を見ると不審者がいました。
メイクをしていないため、素の自分です。
気持ち悪すぎて吐きそうになり、またもメンタルがやられ不安が増しましたが、ここまで来た己を誉め、再度奮い立たせます。

次はメイクです。

〇メイクしてもらおう!

衣装を着てメイクをしてもらうことになった私は、あとはもうマネキンとして徹するだけでした。

ウィッグを綺麗に被るため、髪をまとめるネットを装着します。

メイクの流れは、緊張しきっていてあんまり覚えておりませんが、徐々に工程が進むにつれて、己の顔が綺麗になっていくのが分かりました。
青髭や肌の汚さが見る見るうちに隠れていったのは本当にすごかったです。
私の心の中にいるルフィが「スッゲェ!!!」と叫んでいました。

メイクが終了した後は、ウィッグを身に着けます。
鏡を見てみると、見た目が確かに女性になっており、別人がそこにはいました。
メイクさんの凄さに驚愕しました。

通常時とのあまりのギャップに放心状態となっていた私ですが、いよいよ撮影に臨みます。

〇撮影しよう!

照明などの撮影するためのセッティングが完了し、カメラマンさんの指示に従いつつ、女性らしく見えるようにレクチャーを受けながらポージングを行いました。
また、いくつかやってみたいポージングもさせて頂きました。

体が硬く、物覚えの悪い私は、非常に苦戦しました。
男性と女性の骨格が異なるというのは理解していましたが、ポージングするとこうも大変なのかと実感しました。

更に、普段でも写真を撮られ慣れていないので、顔がガチガチに緊張しており、体の力が抜く事が出来ませんでした。

そして何よりも、女性のようなポージングがめちゃめちゃ恥ずかしかったです。

そんな中で、最終的に撮って頂いた写真の一部がこちらになります。








いかがでしょうか。
今回見て頂く方々は勿論、私を知る人が見た時の感想が非常に恐怖です。

私個人としては、大健闘したのではないでしょうか。
写真についてですが、私自身では全く加工を行っておりません。
メイクさんとカメラマンさんが凄すぎて本当にびっくりしています。

撮影が終了した後は、化粧を落として頂き、写真データの受け取りとお会計を済ませて退店しました。

〇感想

人生初の女装を終えて、女性の大変さを体感した気がします。
メイクは勿論、お肌の手入れや服装といった身だしなみが物凄く大変なんだなということを知りました。

この日から、私自身も身だしなみにかなり気を遣うようになりました。
男性であっても身だしなみをよくするのは必要だと実感しましたし、不思議と自信がつきました。

また、新しいものへ挑戦する事の難しさや楽しさも感じました。
未知の世界は何が起こるのか分からず、躊躇してしまうことが非常に多いと思います。

ですが、人生なんてものは未経験の連続です。

社会人になって初めて行う仕事なんて全く未知の世界ですし、分からないことだらけです。

ほかにもいっぱいあると思います。

初めての事なんて怖くて当たり前なんです。

それでも乗り越えていく力が誰しも備わっているんじゃないかと私は今回の経験で実感しました。

しかもね、面白いことに意外とやれば何とかなるんですよ。

急に変な話になりましたね。

また何かあったら色々と書いていこうと思います。

ここまで記事を読んで頂いた方、本当にありがとうございました!

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