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効果的な検図方法

設計業務でこのような課題はありませんか?

・検図したけど間違いを見逃した
・検図に時間を掛けすぎて効率が悪い
・設計の不具合がなかなか減らない

この課題を解決する試行錯誤を繰り返し、辿り着いた効果的な検図方法について紹介します。

一般的な検図方法ではなく、効果的な検図方法になります。


予備知識

検図とは

検図とは、製図における最後の工程で、図面を出図する前に、設計上の間違い、注記漏れ、不備などについて点検する作業をいう。特に第三者による検図は、重要度がたかく、設計者のミスや不完全性を排除する役割を担う。

Hitopedia

一般的な検図方法


視点を変える

効果的な検図のポイント
それは、設計者と視点を変えるということです。

※ 自己検図の場合は、設計時の自分と視点を変えます。


交通事後が起こりやすい道で、AさんとBさんが事故を起こすように、設計者が見落とした箇所は検図者も見落とす可能性が高いです。

裏を返すと、検図者が設計者と同じ道を同じ方向で進まないだけで、検図の効果を高めることが可能です。


具体例を4つ紹介します。

  • 設計者と逆順で視る

  • 設計者が注力した部分以外から視る

  • 組図→部品図の順で視る

  • 設計者と異なる媒体で視る


設計者と逆順で視る

チェックリストは設計者と逆順でチェックします。
順番を変えるだけで視点を変わり、設計者が見落とした間違いに気付やすくなります。


設計者が注力した部分以外から視る

設計者は一番注力したところ・一番難しかったところを念入りに再確認します。
そこの確認が済めば安心感や疲労感から他の確認が疎かになりがちです。
そして、注力したところ・難しかったところ以外でポカミスを起こすことがよくあります。

検図者も同様に設計者が一番注力したところ・一番難しかったところから
チェックしていくと、それ以外のポカミスを見落としてしまいます。

検図者は設計者が一番注力したところ・一番難しかったところ以外から
チェック
します。
そうすることで設計者のポカミスに気付きやすくなります。


組図→部品図の順で視る

前述と近い例として、設計者は部品図を仕上げる中で部品図に意識が集中して全体(組図)の不整合を見落としやすくなります。
設計経験が浅いほど”木を見て森を見ず”になりやすいです。 

検図者は”森を見てから気を見る”意識で、まず組図をチェックしてから部品図をチェックすれば全体の不整合を見落としにくくなります。


設計者と異なる媒体で視る

設計者がモニターで確認していたら、検図者は紙に印刷してチェックします。
設計者が紙で確認していたら、検図者はモニターでチェックします。
媒体が変われば見え方も変わるので、設計者が見落としたとこりに気付けることがあります。

※ プリンターがなく紙に印刷できない場合はPDF出力でも効果があります。

 

まとめ

設計者と視点を変える
これを意識して検図方法を工夫すれば、時間を掛けずに設計者の間違いを見つけやすくなる効果的な検図を実現できます。
ぜひ実践してみてください。


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