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反省とは一体何か?
あっという間に季節は9月へと入っています。夜の虫の声もだいぶオーケストラ編成な規模になってきました。もう少ししたら寝苦しさも減ると思います。そしたら窓を開けて夜風と月明かりと一緒に、命をかけた虫たちの音楽会を拝聴できる日々になりますね。
辺りに自然の音が満ち溢れる、1年の中でも特に「命」を感じる季節の到来です。
秋の夜長に考える話。まずは今回オカリナレッスン活動の中でよく耳にする「反省」という言葉について、考えてみようと思います。
教えてもらった思い
レッスンをした後、数人の生徒さんから気づいたことや感じたことなどをメッセージで送ってくださることがあるんです。昔はなかったことなので、なんだか結構嬉しい出来事です。
日頃のレッスンが本当に生徒さんにとって意義ある次官になっているだろうかとか、何よりも「受けて良かった」と感じてもらえているだろうかなど、実は気になっていることだらけなのです。
なのでこういったフィードバックというのは、とてもありがたいのです。
そんな中、今回次のようなメッセージを貰いました。
レッスン時間は音を出す喜びと出したあとの反省の繰り返しです。
頑張ります。
これを書いた方が使っている「反省」という言葉は、どんなイメージなのだろうか?ふとそう思ったとき、今回の記事を書くことを決めました。
反省の定義は?
![](https://assets.st-note.com/img/1693793915135-ShmPNfKg4C.jpg?width=800)
よく考えてみたら、反省を題材にした記事が以前にもありました。
こちらもぜひお勧めの記事なのですが、記事内にも書かれている定義を引用すると「自分の過去の行為を振り返り、それが正しかったかどうかを考えること」となっていました。
重要なのは反省そのものは「考える止まり」なことです。考えていさえすれば反省は成立するのです。
昔のイメージ
で、上の記事にも書いたのですが、昔のえんじろうはこの反省を自分の保身(先生から追加で怒られたくない)のために利用していました。反省してますって態度をとることで、その場を逃れるためのものでしかなかったのです。
最近のイメージ
最近はようやく本来の反省の使い方をできるようになりました。すなわち自己の内部で行われる行為になったのです。昔は外部への表現の手段として考えていたってことですね。
ただ、反省という行為そのものにはあまり直接的な改善効果はありません。あくまで「次にやる時はこうしてみよう」を考える段階でしかなく、それをまた実際にやってみて結果をフィードバックしなくては、是非すら判らないままなのです。
人生は実験の繰り返し
書いていて判りましたが、反省って今どきの言葉で考えると「フィードバック情報を整理する行程」ということになりそうですね。
こう考えてみると、僕らって生まれたその日から同じことをやっていると感じてくるのです。判らないことを実験し続けているって。
1.疑問発見(目標)
2.試してみる(実験)
3.思った結果と異なる(フィードバック)
4.得た情報から原因を考える(反省)
5.原因対策し再度「行程2」へ(次へ)
![](https://assets.st-note.com/img/1693794373587-qbSsCcgcpg.jpg?width=800)
究極の答えも人それぞれですし、そもそも行く先に究極はないと思うんです。その時点での最良はあるけど、最良という答えの位置も時間とともに変わってゆくから。
迷うことが勿体ない
ただこの人生の実験を繰り返すうちに、最も大切な「行程1」の最初の疑問点をすっかり忘れちゃうことが多いんです。なんのために実験をしていたのかをすっかり忘れたまま、実験を繰り返すことが目的になってしまう。
こうなると、答えは出ないわ実験の方向が変わっても全然気が付かないわでもう大変。完全に路頭に迷い、迷っていることにも気が付かないという状態になってしまいます。
レッスンもそう
レッスンで反省するときもそうです。
反省する必要があるときには、具体的な実験目標があり、それを1度は目指したもののうまく行かず、うまく行かなかったときのやり方をちゃんと思い出せる(フィードバックできる)状態であることが必要なのです。
これらのどれかが書けている場合は、反省のしようがないので反省している態度をとることくらいしかできないのです(あの頃のえんじろうのように)
![](https://assets.st-note.com/img/1693794680887-kPFDWecC0o.jpg?width=800)
反省のやり方
というわけで、本当に反省をしてみたいそこのあなた!(なんだか自分が指された気分だけれど)
1.それは何をしてみた事への反省ですか?
2.どんな方法でやってみたのですか?
3.変えたら良くなりそうな部分はどれですか?
1の情報がなければ2は答えられない、2を覚えていなければ3は見つけられないのです。
こんなことを書くと、目的やフィードバックがないのに「反省」という言葉を使うことを否定するように感じてしまうかも知れませんけど、その通りです。材料がないのに反省する時間は意味がないから勿体ないです。
そんな時はもう1度「1の目的」と「2のそれを果たすための手段」を考えて、それを忘れずに実験に挑むのが良いと思います。
僕の生徒さんの場合は特に、練習(実験)を繰り返すうちに「2の手段」を忘れて繰り返すことが目的になってしまうケースが多いと感じます。なかなかそのことを上手に伝えられないえんじろうも申し訳無さを感じます。
まとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1693797209718-auNdrc18IJ.jpg?width=800)
この記事がなにかの役に立ったら嬉しいな。そう思います。
あっでもその前にえんじろうは、このノートの存在をもっと生徒さんにも宣伝しないといけないですね。反省・・・するならまずは「2の手段」を再吟味してみよっと。
結局ブーメランでした(笑)
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