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深呼吸は意味がない?!

大きく深呼吸しても、血中酸素は増えません。特にスポーツ選手は血中酸素を増やして疲れない体を作ろうとする人が多くいます。持久力を高めるには深呼吸は逆効果です。スポーツ選手は大きく呼吸すればパフォーマンス中の苦しさを解消してくれると思っていますが、むしろパフォーマンスは低下します。

正しい呼吸を身につければ、筋肉、肺、心臓に適量酸素が行き渡り、運動中に苦しくなることも改善され、効率よく体を動かせます。しかしそれは深呼吸によってはもたらされません。

まずは呼吸の仕組みと二酸化炭素の役割をしっかり理解しましょう。

吸った酸素は、気管を通って気管支で二手に分かれて、左右の肺へと運ばれます。肺からはいった酸素は、細気管支、毛細血管で覆われている肺胞へと到達します。肺には肺胞が3億個あると言われています。その面をつながるとテニスコート一面になります。それほどの面積がコンパクトに凝縮されているからこそ、効率よく酸素を血液に流すことができるのですね。

血中の酸素を増やすことは、今以上にはできません。なぜなら血液には十分な酸素がすでに行き渡っている状態だからです。そもそも血液の役割は、毛中二酸素を保持することではなく、臓器や筋肉に酸素を行き渡るようにすることです。血中に酸素を100%飽和状態にさせることは不可能ですし、医学的にもそんなことはできないことがわかっています。ですから、もっと酸素を血中に取り込もうとする行為は、あたかも満腹なのに更に食べて胃袋の限界点までにしようとするのと同じです。

深呼吸が身体にいいという誤解は、深呼吸して大量の酸素が肺に入ると、上半身が伸びて、とても気持ちよく感じることから来ています。自律神経もリラックスするのでつい何でもかんでも深呼吸したらいいという思いになってしまいますが、深呼吸が体にいいというのは迷信にすぎません。

深呼吸はどちらかというと、酸素を吸うことに意識がいってしまいますが、むしろ坐禅や瞑想がもたらすマインドフルネスでは、酸素を吐き出すことの方を重視します。「最高の呼吸法」を知りたい方コチラ👇がおススメです!



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