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呼吸数と代謝の関係

運動時は呼吸数が増えると、体内の二酸化炭素も増えます。
 息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じるまでの時間が30秒以上の人は、運動量に比例した二酸化炭素量の増加と、呼吸による二酸化炭素の排出の間でちょうどバランスが取れます。

息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間が20秒~30秒の人は、十分に改善が可能です。問題なのは、息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間が20秒未満の人です。この人たちは呼吸数が多いために、たくさんの二酸化炭素を吐いてしまいます。そして血液の酸素運搬能力も下がり、血管と気道が収縮してしまいます。その結果、運動パフォーマンスが下がります。息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じるまでの時間が短いほど、呼吸数と代謝のバランスが悪くなります。

息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間が40秒になると体内でつくられる二酸化炭素の量と呼吸がちょうどいいバランスになります。そうなると激しい運動も楽に行えるようになり、呼吸も大きく乱れることもなくなります。この状態は呼吸と代謝のバランスがいい状態です。

『トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法』に紹介されている呼吸エクササイズを行えば、息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間は向上するそうです。

息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間が15秒以下の人は、息が切れやすく運動嫌いの人が多い傾向にあります。それでも、『トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法』で紹介されるエクササイズは座ったままできるので、どんな人でも簡単にできます。数週間続けるだけで、より正しい呼吸法が身につき、持久力が大幅に向上するとのことです。

息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間が20秒以上になったら、体を動かすエクササイズを開始しましょう。そして高度なエクササイズを取り入れて、息を吐いた後に息を止めて再び息を吸いたいと感じる時間を徐々に上げることができるようになります。

アスリートであれば、トレーニングの効果を最大化できますし、コーチは選手の能力に合った指導ができるよになります。それに加えて全段的な健康状
地も大きく改善します。




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