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恐らくは作曲人生50 年の最後に仕上げた楽曲となるまでの長い経過。「ルシファーよ昇れ(1991,2023)」

ようやくこの度、他の楽曲と同様に BIGUP! への楽曲登録経由で、
国内外音楽配信サイトから「ルシファーよ昇れ(1991,2023)」が
公開されました。

ストリーミング再生、ダウンロード再生、それぞれサブスク契約で
お使いの音楽配信サイトからお試しになれます。


1991 年に同じ楽曲に「ルシファーよ昇れ」「あなたのもとへ」の
2 通りの歌詞をあてて、TEAC TASCAM 244 によるアナログマスター版を
完成させ、2001 年にはアレンジ補強(1991 年版の YAMAHA SY77 での
つたないリズム隊パートのみを Roland BOSS JS-5で差し替え、再録音
したボーカルのピッチ修正をした「あなたのもとへ (1991,2001)」を
当時の Muzie(現在の BIGUP! )に公開していたものでした。

出来ればアレンジ補強した版のオケで「ルシファーよ昇れ (1991)」の
リメイクをする機会を得たかったものでしたが、2001 年にKORG D16
で録音をやり直したボーカルトラックのピッチ修正を、当時の
iBook / 600 上の Melodyne Cre8 で行いましたが、かなり骨の折れる
作業となり「ルシファーよ昇れ (1991)」の補正版を出すのを棚上げに
しているうちに、「ルシファーよ昇れ (1991)」のアナログ 4 トラック
マスターを紛失してしまいました。( 4 トラックに入ったオケを一旦
2 トラックに纏め、そこに出来た空きの2 トラックにボーカル2 テイクを
保存したもので、最終のステレオマスタのひとつ手前のもの。)

そのため TASCAM 244 の再生品を入手してでもボーカルトラックのみ
を抽出するトライも出来ず、やむなく「ルシファーよ昇れ」は
1991 年版のまま、2021 年にBIGUP! に登録しています。
 
そのあたりの経緯は以下のブログ記事に纏めております。

その後、The Beatles の "最新曲" ニュースでも話題となった、 AI 技術に
より楽曲から指定のパートだけを完全に分離抽出出来る技術が
フリーソフトでも利用可能となり、アレンジ補強した「あなたのもとへ
(1991,2001)」のオケを分離抽出して「ルシファーよ昇れ (1991)」の
ボーカルを抽出したものを、PC 上に環境を整え終えたばかりの
Cake walk by BandLab 上でリミックス出来ました。
片側がアナログステレオマスタからの MP3 だったこともあり、多少の
BPM の差はありましたが、ボーカルトラック側でフレーズごとに
スプライシングして位置を微調整することで、目指した「ルシファーよ
昇れ(1991,2023)」が完成しました。

そのブログ記事の通り、既に2023 年08 月に仕上がっていたもの
でしたが、BIGUP! の夏季休業期間(登録受付休止)に当たって
しまい、その数日後の酷い夏風邪で自室に自主隔離した11 日の間に、
現状につながるAI 描画の沼に没入して、創作の毎日が大きく様変わり
することになりました。楽曲に添える画の模索のつもりが、画の探究
が創作の主軸に転換したのでした。

時々思い出しては、登録しないといけないなあと思うものの、
また BIGUP! の年末年始休業期間とぶつかってしまい(作曲創作に
関してはマネジャーか作業管理者が欲しい)、同時並行にAI 描画への
探究が本格的になって行き、今年の5 月連休でまたBIGUP! が休業期間
に入った頃にまた思い出し、今回は忘れず連休明けに登録申請をしました。


ところでこの「ルシファー(リュシフェル)」がどういう存在なのか、
かつては初版のオケ完成後に2 通りの作詞を作るほどの創作力過剰だった
私自身、今に至っても具体的なイメージは持てていなかったのでした。

元は A.C. クラークの「2010 : Odyssey Two (1982)」の終章手前に出て
来る小章「ルシファーよ昇れ」(邦訳)に由来するもので、第2 の太陽と
化した木星を指しました。

しかし作詞を進めるうちに「元・木星」がやらかす世界からは離れて
行き、自身の中でも、どんな存在なのか具体的な映像が定まらなく
なって行きました。歌詞の世界の中心には存在せず、その外側で待機
している、抑圧された感情や事物を粉砕する力を持った何か…と
いう感じに思えます。

その意味で、この「ルシファーよ昇れ (1991,2023)」は AI 動画化が
極めて困難な楽曲のひとつです。

上掲の AI描画の沼に没入することになった「AI 描画を試してみた
ものの…。」記事中の最後の最後になって、評価一発逆転で偶然
登場した「nightmare」画に、最近の描画傾向は回帰している印象
ですが、CivitAI への旧作公開や AI 描画ストーリーシリーズでは
なかなか時系列を遡って現時点に至るまでに、当面日数がかかり
そうです。(それほど公開の機会を待機している画が膨大にあります。)

そんな中で一部を先行公開しますと、現時点での描画傾向はこんな感じ
です。

私自身の中の「ルシファー(リュシフェル)」は、これらに当たらずも
遠からじ….かもしれません。「平常を無慈悲に粉砕する圧倒」です。
しかしこの2 画にも統一したイメージは無く、そこから歌詞に沿った
静止画、動画化を続けるのは、かなり困難に思えるのでした。

あまり難しく考えずに、Pixabay からの静止写真を動画化するなどして
揃えた動画素材同士の偶然のつながりに期待して、軽い気持ちで
動画化してみましょうか….。

そのアプローチに関しては次の記事で纏めます。



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