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「組織開発」は人事に何をもたらしてくれるのか?

Engagement Run!の講師を担当している神吉徹二(@tetsujikotta)です。8月からジョインさせて頂きました。「組織開発」が狂おしいほど好きです。

今日は、「組織開発※」が人事部門にもたらしてくれる大きな効果について、私が実践する中で感じたことを書いてみたいと思います。
※組織の課題を(Wevoxなどのサーベイツールを活用するなどして)対話し、自分達で組織を良くするために打ち手を実践していく活動全般のこと。



誰なのか?


普段は、フリーランス人事として10社(2022/10現在)で組織人事課題解決のお手伝いをしています。(規模としては20人~25,000人)

10社のうちの半分ほどで、組織開発のお仕事を担当しています。
組織開発部門の立ち上げを企業の中の人として推進したり、サーベイを使った対話の場のファシリテーション、企業文化を起点に組織を変革していくプロジェクト、MVV構築プロジェクトなどです。いわゆる「ソフト」面のお手伝いです。

残りの5社は、人事制度構築・人件費マネジメント・人事業務のデジタル化・育成体系構築などのいわゆる「仕組み・ハード」面のお手伝いをしています。

採用代行やっているの?研修講師とかでお金稼いでいるの?と良く聞かれるのですが、そのあたりはやっていません。
(自主的な勉強会は好きなので、特に組織開発に関する勉強会は最近よく開催しています。また、組織開発に関するものであれば「講演」などもやる時があります。直近11月に大きな会社の幹部の方々向けにお話する予定でドキドキしています。)


何がやりたいのか?



Engagement Run!に講師(=学びのファシリテーターと理解しています。)として参加したのは、組織開発という方法論/考え方は、もっともっと企業人事の武器になると考えていて、そういった価値観を推進していきたいからです。

組織開発を学び実践すればするほど、「自分が企業人事をしていた時に、組織開発を知っていたかったぜ・・・」という気持ちが強くなるんです。

その理由は、組織開発が、「人事施策を人事だけで考えるという事はもう限界がきているんだよ。人事施策は経営+現場マネジャー+人事が一緒になって考えると、事業にとって効果的で健全な組織になるんだよ。」ということを優しく(時に激しく)教えてくれるからです。

人事だけが人材マネジメントの企画・運用責任を背負う世界からの脱却、とも言い換えられます。

具体的に組織開発は人事に何をもたらしてくれるのか?



例えば、組織開発の実践の代表的な一つにサーベイフィードバック(=Wevoxなどのエンゲージメントサーベイの結果をチームみんなで対話して、改善の打ち手を決めて実行する)と呼ばれる方法論があります。

サーベイフィードバックは、基本的には、経営⇔現場マネジャー⇔メンバーという”ラインマネジメントで”話し合って進んでいく側面があります。(人事はファシリテーターとして参加or参加しない、が一般的。)

サーベイ結果をみんなで見て、ガチンコで対話している場面をファシリテーションしていると、人事だけで考えるよりも実践的で納得感の高い人事施策がどんどん出てきます。すぐに自部署(=事業現場)でできる施策_下図①②/経営や他部門(人事含む)の協力が必要な施策_下図③④、と2つに切り分けて進めていくだけでも、人事課題を分担することができます。

小さく事業自身が人事課題に向き合って自走していく一歩をサポートするような感覚。伝統的には人事の責任範囲だと思われていたものが、事業部門でも解決できるという気付きが(複数回繰り返す中で)徐々にもたらされていきます。

「組織・人に関する課題は、全て人事部門が引き受けるべし」という前提を疑い、変えていくことができる力を組織開発は持っています

そんな実践への勇気を、このEngagement Run!という場を通じて提供できれば嬉しいです。


10月の講座は何をする?

10月は、「適応課題」という旬なテーマについて、具体的な紐解き方の一例をあくまでもサンプルとしてご提示しつつ、正解のない探求的な学びのセッション(1時間)を行いたいと思っています。楽しみです。

※上記クラスは、Engagement Run!の有料会員の方のみがご参加いただけるクラスです。Engagement Run!にご興味ある方は、こちらをご覧ください。


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