心を揺り動かすモノ作り -artisan-
モノ作りの世界での職業における呼称、作家さん、クリエイターさん…
そういう呼称で呼ばれることもある。自分としては作家さんとは思っていなく、クリエイターさんは、よそ行きの呼び方に感じる…
occupational identityの認識、わたしは何者か…となると、革を材料に手縫いでモノを仕立てる"職人"がしっくりくる。
いちいち反応せずに挨拶程度の言葉として流しておけばいいのに。
面倒な革小物職人…と思う。w
普通の職人に分類願います
どこの国にもいらっしゃる職人さん、職種などは数知れず。
craftsman(英)、artesano(西)、artisan(仏)、どれも"職人"、わたしがたまに目にする他言語。
女性名詞の場合は、artesana(西)、artisane(仏)と語尾変化したり。
フランス語のartisanの場合、職人、工匠、職人的な芸術家…という意味もあるらしい。やはり芸術の都がある国、足してくるな…
芸術家と対比した言葉で技術は優秀でも、芸術要素が乏しいことを批判するときに使われました。。。一応、過去系。
要素が乏しい… 芸術とは関係ないけど、ネガティヴになる言葉… 凹むわ。
普通の職人に分類、 しる ぶ ぷれ。
海外の人たちからの"amazing!!"、"artist!!"という言葉でリアクションされた場合は、なるべく素直に調子に乗るようにして、自己肯定感を高める訓練をしている。w
エンフォケという職人がidentity crisisに陥ってしまったら、中のおじさんは、とてもとても困る。。。
人の心を揺り動かすモノ作り… そんな技術やアイデアを持つ職人に分類されることを想像中… 凹み修復中。。。
Espera un momentito, por favor…
自己肯定感って大事。
カタチ探し…
創造力や表現力、技術力で創り出すオリジナリティ溢れるアート作品、造形芸術。わたしの場合は違うけれど、一職人としてモノを作る中でカタチも考えたりする。一応、プロダクトデザインのような事になるかな。
財布などの小物の場合は、ほぼ入れるモノのサイズが決まってる問題。
サイズには理由があり、奇を衒ったカタチは使いづらくなることもある。
わたしのカタチ探し、職人のカタチ探し… 年間通して安定の迷子。
使い勝手を重視しつつカタチを考える、産みの苦しみ… いつも吐きそう。
ただただ、好き勝手なモノを作り、気分転換できる事もあるけれどね。
キーケース製作風景
革を触り出した頃、試作しながら微妙に修正を繰り返し、このカタチに落ち着いた"スリムキーケース"。価格を抑えた材料革、ホック、金具なども試したけれど… 結局、自分が良しとする組み合わせで良いかとなった。
似たようなモノは世に存在するが、手に馴染むカタチとバランスを調整しながら引いたライン、ホックや金具も厳選して創った、わたしのカタチ。
ちょこっと製作風景です。
形成上、手作業で手間はかかる。他の革でも作っているが、フランスの革でも作ろうかなと。質感硬めの仕上がりとなる革に絞って行きたい。
私物のスリムキーケース
なんそれ? どう使うの?かと思うので、私物で説明しておきます。
オモテは黒桟革、ウラはちょっと傷モノだったオイルコードバン(馬の臀部、お尻部分の革)を使って作ったモノ。
現在は職人の技術、役割が重要視されつつあり、元の言葉の意味が薄れているらしい。
個人的には"プロフェッショナル"という言葉に重きを置き、反応しがち。
プロフェッショナルの定義はいくつかあれど、
生業や活動、その職業にとてもふさわしい人…という感じだろうか。
師走半ば、もう少しで今年が終わりますね。特に区切る必要は無いと考えながらも、何かしら最後にひと伸びしないだろうか?
ではまた、¡Hasta luego!
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