タロット心理学7.どうしてタロットは当たるの？（後編）
前回の記事では
「ヒューリスティック」について触れて、
タロット鑑定ではどのカードが出ても
伝え方次第で当たっていると
感じてもらうことは可能、という
お話をしましたが
時として、
一枚のカードの中に
他のカードじゃありえなかったと思うほど
相談者の状況や気持ちだけではなく、
悩みに関わる他の誰かの気持ちまで
代表しているような
複合的な意味が相まって
核心を突いている
心理学的な説明だけでは
納得できないレベルで
当たってるカードが出ることも確かです。
そこでこの記事では、
エネルギーの共鳴という科学的視点からも
タロットが当たる仕組みをお話ししていきます。
あなたもタロットも全て「エネルギー」
この100年ほどで「量子力学」という、
この世界のすべてはエネルギーである、と
解明する学問が発展してきました。
この世の全て、ですから
目に見えるものも、
目に見えないものも
全てがエネルギーです。
物質も、電気も、電波も、思考も
エネルギーでないものはありません。
私達の肉体ですらエネルギーです。
細胞は分子の集まりで、
分子は原子の集まりで、
原子は粒子というエネルギーの集まりなので、
私たちはエネルギーレベルの
小さな視点から見れば
固形でもないスカスカの存在です。
そんな私たちの脳も、
思考や感情、そして記憶などの
目に見えないエネルギーを常に発しているし、
同時に、
耳で聞こえなくても、
目で見えなくても、
ひっきりなしに他の人や物からの
情報エネルギーを受け取っています。
例えば初対面の人とウマが合うと感じたり
ふと誰かの視線を感じたり
誰かのことを考えていたらその人から連絡が来たり
人の気持ちを察してしまったり、と
言葉では説明できないし、
なぜそういうことが起こるのか証明もできないけど
感覚で感じ取ることがあるように
五感ではっきり認識できない
エネルギーを解釈する力は
大小の差こそあれ、誰にでもあります。
その延長線にあるものが霊感や直感とも言えます。
量子力学だから、タロットは当たる
エネルギーは、振動しているものです。
そしてその振動の速さを周波数と呼び、
同じ周波数は共鳴します。
例えば、
金属製のU字型の器具「音叉」を叩くと
一定の周波数が発生して
周囲の空気を震わせるので
私達の耳には音として聞こえます。
この振動は空気を通して伝わるので
同じ周波数を発する音叉が
そう遠くない場所にもう一つあれば、
その音叉も振動を始めるので音が
勝手に出始めます。
つまり共鳴とは、
離れた場所にもエネルギーが伝わる現象です。
私達の周囲の空間の中には
さまざまな周波数を持つエネルギーが
ふわふわと存在していて、
脳は全てをキャッチしていますが、
すべての情報エネルギーを
プロセスするほどの余裕はないので、
ほとんどの情報を認識することはできません。
けれど、
タロットカードを使ってリーディングするとき、
空間に存在する
情報エネルギーをキャッチして、
フィルターにかけて、
言葉にする必要がある情報に
無意識にチューニングするのでは
ないでしょうか？
そして
タロットカードが当たっている、と感じるほど
シンクロ率が非常に高い状態は
エネルギーの法則に則る
周波数の共鳴が大きな役割を
果たしていると思われます。
鑑定をするときに
私たちは無意識に相談者のマインドの
エネルギーの周波数を感じ取り、
そしてタロットカードには、
それぞれにあてがわれた
特定のエネルギー周波数があるので
鑑定師が受け取った
相談者からの情報エネルギーの周波数を
反映して、共鳴するカードが出る、と
考えると、説明はつくと思います。
この量子力学的理論は私の持論です。
これが絶対的に正しいとは言えませんし、
科学的に証明されているわけでもありませんが
エネルギーが共鳴し合っている、ということは
間違っていると言い切れるものでもないと
信じています。
「カードが当たる」ことは
とても興味深い現象で、
いまだに、毎回起こるたびに
畏怖に近い驚きと高揚感を
感じることは否定できません。
そんな新鮮な驚きの気持ちは
ずっと大切にしていきたいと思います。
スピリチャルと科学の境界は曖昧
タロットはエネルギーの共鳴で当たる、
という仕組みを
科学というか、スピリチャルと呼ぶかは
人それぞれだと思いますが、
私としてはどちらも
エネルギーのお話なので、
変わりがないことだと思っています。
近年の量子力学での
エネルギー理論のおかげで、
目に見える世界と
目に見えない世界は
同じ次元で存在できることが
わかるようになったので
だんだんと科学とスピリチャルの境界線が
曖昧になってきました。
量子力学的な宇宙の始まりの
ストーリーは
様々な国で語り継がれてきた
神話的なこの世の始まりの
ストーリーとシンクロしています。
何千年も前から
人類が神の姿を明らかにして
その存在を証明しようとしてきた意図が
いずれ科学になったはずだったのに
この数百年は、悲しいかな、
精神性と科学は全く違うものだと
見られるようになってしまっていました。
けれども、今、ようやく、
精神性と科学が融合してきていて
数千年前の古代の人類の
当初の意図があらわになっています。
それでもタロットは
ご神託カードではないし
霊感開発ツールでもないので
出たカードの通りに行動しなければいけないとか
描いてある物事が起こることを
予言しているわけではありません。
例えば
「彼の気持ち」を聞かれた時でも
カードが反映している情報エネルギーは
相談者が感じている彼の気持ちのことですし
それしか確認が取れる事柄はないので
出たカードから
客観的な彼の気持ちが分かるかどうかは
鑑定師の預かり知らぬところです。
だからこそ、
彼の気持ちに囚われて
自分の心と自分軸を見失わないように
相談者を導いて差し上げることが
本当に心に寄り添うことになります。
カードはあくまでも
「今ここ」に向き合うためのものなので
カードに振り回されず、
ツールとして
責任を持って使いこなす側になることが
鑑定師にとってとても重要です。
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