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毎日読書メモ(114)『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』(山田正人)

過去の日記を辿っていて、読んだことも忘れていた本の記録が出てきた。夫婦とも経産省のキャリア官僚で、双子を含む3人の子どもを育ててきた家の記録。山田正人『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』(日本経済新聞社、その後文春文庫)。2004年時点で、男性キャリア官僚がまる1年育休を取ったのは画期的だったとは思うが、たぶん、現在夫婦で分担して育休を取っている家庭の人が読んだら生ぬるい、という内容かも。しかし先駆者がいないと進まないことがあるのも事実だし。

今どうされているのだろう、と検索したら、今年の1月にこういう記事が日経新聞に掲載されていた。

元祖イクメン官僚 家庭生活から消費者目線の強み

会員登録しないと記事全文は読めないが、夫婦とも、経産省でしっかりキャリアを積みながら子育てしてきた模様。家族写真には飼い犬まで写っていたぞ。夫婦とも高い実務能力を持ち、風通しいい家庭を築いてきたことが伝わってきた。

Hちゃんの家に行った時に、山田正人『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』(日本経済新聞社)という本を借りてきていたのを、GWの間ずっと車の中に置きっぱなしにしていたのに今朝気づき、出掛けに車庫に行って本を見つけてから出勤。夫婦で経済産業省に勤め、第1・2子(男女の双子)の時に妻が育休をとったので、第3子が生まれる際に育休を取ることに決めた父の物語。往復の電車でさらっと読めてしまうあっさりした本だった。書いてあることに嘘がないことが良く分かる、というのと、文章が大変分かりやすい、というところから、作者の整理分析能力の高さはよくわかったが、一方、男の論理を打破したいという気持ちがある割りに、あなたは双子育ての時、当然「手伝い」はしたけれど、「手伝い」の域を超えない育児しかしてなかったでしょ、ということが露呈されている本であった。育休とっているとはいえ、一人で子ども3人を見る、という時間はごく短く、夫の育休中くらい、妻はもう少しばりばり働きたかったんじゃないかな、という気持ちを抱かざるを得ない感じがあった。上の子もまだおむつが取れるか取れないか位だったからそうでもなかったのかな? 妻の言い分も読んでみたかったところです(でも妻の言い分をあまりにあからさまに書くと家庭内争議になりそうな気もするが...)。(2006年5月の日記より)

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