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木内昇『地虫鳴く』(毎日読書メモ(391))

木内昇『地虫鳴く』(河出書房新社、のち、『新選組裏表録 地虫鳴く』として集英社文庫)の読書メモ。

いつもながら木内昇読むには気力体力がいることである。新撰組の傍系のエピソードでした。どうしても、わたしは新撰組ものを読むと三谷幸喜の大河ドラマのキャストが頭に浮かんできてしまうので、伊東甲子太郎というと、あの俳優さんの顔が頭に浮かんできてしまうのだが、近藤・土方と袂を分かった側の心持ち、みたいなものについては初めて考えたかも。って、主人公は伊東ではないんだけど、一応主人公な阿部のぐっと抑制された描写の中に、木内昇らしい鬱屈した深い絶望が垣間見える。(2012年12月の読書メモ)

木内昇『茗荷谷の猫』『漂砂のうたう』(毎日読書メモ(283))

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