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毎日読書メモ(46)『君の膵臓をたべたい』(住野よる)

住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社、のち双葉文庫)。

かたくななまでに根暗な少年が、あけっぴろげな少女との出会いで変わっていく、という物語は結構イライラする訳ですが(例えば『くちびるに歌を』『僕は小説が書けない』、ちょっと悲惨だけど『果てしなき渇き』とか、ある意味『桐島、部活やめるってよ』とかも)、その極北みたいな小説。難病にかかっているとはいえ(自暴自棄とも違う)主人公桜良の行動の突拍子のなさは、読んでてきついところもあり。しかし、人生、運命や偶然ではなく、すべてが自分の選択だ、という彼女の信条は説得力あり。最後が軽すぎだが、それなりに読ませる本だった。
(2015年11月)

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