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毎日読書メモ(219)『夜の国のクーパー』(伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎『夜の国のクーパー』(東京創元社、現在は創元推理文庫)の感想。

最後にすごく説明的な理屈が語られていて、ちょっと伊坂幸太郎っぽくなかったが、そこまでの課程が本当にもやもやもやもやした小説であったことは確かである。隔靴掻痒っていうのともちょっと違うな...。「街とその不確かな壁」的な、クローズサークルとその外の物語、そして猫と鼠の物語。お互いは理解しあえるのか。僕は家に帰って、鉄国と村の人のように、いや、猫と鼠のように、妻とお互いを受容しあえるのか。(2012年10月)

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