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COMICO ART MUSEUM YUFUIN

福田平八郎展目当ての大分旅行、ついでに何を見ようかな、と試しに「隈研吾 大分」で検索したら、湯布院にCOMICO ART MUSEUM YUFUINという美術館があることを知る。COMICOってのは、コミックの縦読みをするアプリを作っている会社らしい。
湯布院温泉に泊まって、翌朝町中を散歩していたが、宿で配っている町内マップにも記載がないし、至近距離まで来てようやく看板が一つあったが、それ以外、全く案内も見当たらず。湯布院観光の目玉になっていない? 先週月曜日に行ったのだが、行った時間帯に他に来館者いなかった。おかげで、スマホで音声ガイド聞くのに、大きな音声出しても問題なく、のびのびと観覧出来たのだが、採算合うのかちょっと心配…。アウトリーチ活動として割り切ってやっている?

建物が隈研吾、展示作家は、第1、第2室が草間彌生(撮影禁止)、別棟の第3~5室が杉本博司、宮島達男、村上隆、上の階は、ライブラリがあって、屋上になっている屋外展示が奈良美智、名和晃平、森万里子の彫刻。
あまりにも日本現代芸術の王道過ぎて、ある意味笑える。展示作品どれも粒揃いなんだが、これって展示替えとかあるのか? いつもこの最高レベルコレクションの展示で、1回しか来ないお客さんに満足して貰えばいいと思ってる?


看板、これ一つしか見なかった。



杉の焼き板の外装。


別館。
屋根の上の名和晃平。
隣の公園から見える奈良美智。
ロゴは原研哉のデザイン。


宮島達男「Time Waterfall」


柱の3面に表示されるデジタル数字がいろいろなスピードで水面に向かって落下していく。


杉本博司「光学硝子五輪塔」それぞれに違う海景が封じ込められ、木の柱の上にのっている。


海景は全部で5点展示。スペリオール湖とかもあったから、海景じゃないか。


村上隆は7点展示。これは平面作品なのだが、周りの花がわざとカーブして描かれているので、写真を撮ると盛り上がっているように見える。
どくろの作品。
かわいい夏休み。笑っている花が多いが、いくつか目をつむったり怒ったりしている顔のお花も。


屋内から奈良美智「Your Dog」を見る。
後ろ姿。
由布岳をバックにしたYour Dog。朝は山が雲に隠れていたのだが、美術館に行く時間には晴れてきてよかった。


名和晃平「Ether (lava)」
粘度の高い液体が空からゆっくりと地面に落ちていく様子を3Dモデル化した彫刻作品、だそうだ。


森万里子「Eternal Ⅰ」一筆書きではなく、絡まる2つのループで出来ている。

撮影不可だった草間彌生は、暗くした2つの展示室に飾られ、2つの部屋はガラスで隔てられ、その間に水が流れている。外廊下を通らないと部屋の往来はできないが、向こう側の部屋も素通しで見える。全部で27点の平面作品が展示されていて、どの作品も、まるで背後から光が当たっているような輝きを見せていたが、実際は全面から光を当てているキャンバス作品。ドットとかネットとか、スタンダードな草間作品中心だが、ほかに鑑賞者のいない部屋で静かに様々な色の光を放っているような作品を見るのは、しん、とした気持ちになる経験だった。

入館料一般1700円は九州にしてはやや高め? ネット予約をすると200円引きになるが、あまりに直前だともう締め切られていて、ネット予約できなかったので、1時間程度は前に予約をするといいと思う。
ポストカード以外に、建物のデザインの手ぬぐい、宮島達男モチーフのハンカチなどを売っていたが、受付でついでに売っている、という感じで、あまりグッズで儲ける気持ちはない雰囲気。図録もなし。
ハッシュタグキャンペーンをやっていて、館内で撮った写真を、ハッシュタグ #comicoartmuseum  と #湯布院  をつけてSNSに投稿して、その画面を受付で提示すると非売品ポストカード(建物の柄、看板と同じもの)が貰える。
敷地内にCOMICO ART HOUSEという一棟貸しの温泉宿泊施設もあり(美術館来訪者は立ち入り禁止)。

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