毎日読書メモ(144)『リセット』(垣谷美雨)
現在天海祐希主演の映画「老後の資金がありません!」公開中だが、その原作を書いた垣谷美雨の初期の作品『リセット』(双葉社、現在は双葉文庫)を、刊行直後に読んだ時の短い記録。デビュー作『竜巻ガール』(双葉社、現在は双葉文庫)が超爽快で面白かったので、続けて読んだら大ヒットだった。当時は知る人ぞ知る、という感じだったが、『リセット』がドラマ化され、その後『夫の彼女』(双葉社、その後『夫のカノジョ』と改題して双葉文庫)もドラマ化され、その後は現代の社会問題をキャッチーにとらえたタイトルの小説をどんどん発表してすっかりメジャー作家に。
別の人生を歩んでみたかった、という欲望へのひとつの提案。女子として生きるもどかしさを色々な面から検証して、すごくブラックな、でもぐんぐん読ませる展開に。面白かった!(2008年5月)
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