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毎日読書メモ

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#廣嶋玲子

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂20』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(512))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂20』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(512))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂20』(偕成社)、2023年9月刊行。順調に年に2冊ずつ刊行されている。
前の巻では潜伏気味だった六条教授、最後にアプリ「つぐみ」を開発中、という話だけしていたが、この20巻で、アプリを正式リリース。
「小さな天使つぐみ」というアプリで、つぐみという名前のAI少女が、アプリの利用者ひとりひとりの相談に乗り、悩みを聞き、ユーザーにそっと寄り添う。ユーザーみ

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廣嶋玲子『あやし、おそろし、天獄園 銭天堂番外編』(毎日読書メモ(499))

廣嶋玲子『あやし、おそろし、天獄園 銭天堂番外編』(毎日読書メモ(499))

昨年12月に、銭天堂シリーズ番外編が出ていたのを最近になって知ったので、読んでみた。廣嶋玲子・jyajya『あやし、おそろし、天獄園 銭天堂番外編』(偕成社)。

これまでもことにつけ登場していた、遊園地天獄園のオーナー、怪童が初めて正面に出てきて、これまで会話の中で話題になっただけで実情が語られたことのなかった天獄園の様子がつぶさに語られる。

銭天堂が幸運のお客様を選び出してお店の商品をあがわ

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂19』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(495))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂19』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(495))

今年4月に刊行された銭天堂シリーズ最新刊、廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂19』(偕成社)、図書館で順番が回ってきたので早速読んだ。
一旦叩き潰した六条教授が、紅子への復讐へ再始動。
しかし潜伏していて、あまり動きが読めない…個人的には、復讐しようとする六条教授と紅子の対決が主筋であるなら、もう少し動的でないと読者にわかりにくい、この動きが何巻も続くと、読者が飽きてしまうのでは、という

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂18』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(464))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂18』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(464))

昨年9月に刊行された銭天堂シリーズ最新刊、廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂18』(偕成社)、図書館で順番が回ってきたので早速読んだ。
平和な巻。敵役の六条教授が潜伏中で、目に見えるちょっかいを出してこないので(でも別に打倒紅子をあきらめた訳ではないらしい、という伏線は一応引いてある)、今回は、銭天堂の中で、駄菓子の製作に従事してくれている金のまねき猫たちに、自分一人でお菓子を作って売り

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂17』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(439))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂17』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(439))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』(偕成社)今年の4月に刊行された17巻読了。ここ10巻くらい、図書館で予約すると即日届いていたが、新しい方から2番目の本(かつ最新刊は先々月出たばかり)なので、予約が結構いっぱい入っていてしばらく待った。
16巻の終わりで、紅子の商品デジタルトの効果で手痛い被害を受けた六条教授、態勢立て直しにちょっと時間がかかっているが、ただ黙って耐えている訳ではなく

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂16』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(429))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂16』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(429))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』(偕成社)紅子のアップの顔が怖い16巻。
いよいよ紅子と六条教授直接対決。六条教授の研究所で作った、偽銭天堂アイテムの毒消し行脚は、だんだん研究所の足跡に近づいてきていて、貰ったアイテムを食べてしまって後悔するより前に紅子が回収できるようにまでなってきた。
六条教授のアイテムでひどい目に遭った人が、その毒素を打ち消せる(但し銭天堂のアイテムもきちんと説

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂15』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(415))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂15』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(415))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂15』(偕成社)、今回も一気読み。ネタバレあるのでまっさらな気持ちで読みたい方は注意。

14巻の終わりで、六条教授のやり方に疑問を持った、元研究員関ノ瀬さんが紅子にタレコミ。六条教授の研究所は銭天堂をつぶそうとしている、と紅子の科白の中で明記されている。
14巻では具体的なやり方は書かれていなかった、銭天堂を陥れようとするやり方、それは、偽の魔法グッズ

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂14』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(412))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂14』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(412))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂14』、先が気になってまたすぐ読んでしまった。(ちょっとネタバレ)この巻でもまだ、六条教授は紅子と直接対決していない。届くようで届かない敵(敵なのか?)の攻略法をあの手この手で考え、潜伏捜査続く。
幸運のお客さまたち自体は、その六条教授の策略により、悪い影響を受けることはない。しかし、六条教授たちのばらまいた小銭が確率高くその日の幸運のお宝になるのは何故

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂13』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(410))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂13』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(410))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』、12巻から現れた新キャラ六条教授が、銭天堂にとってどんな敵となるのか、気になって、続けて13巻を読む。表紙の紅子はちょっとおすましさん、だけど逆光でちょっと妖しい翳が。
六条教授は、紅子やよどみのような超常的存在ではない。だから自分自身が銭天堂に辿り着けたこともないし、研究所のスタッフたちも銭天堂に行けていない。しかし、人海戦術で、大量の小銭を用意し

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂12』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(405))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂12』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(405))

1ヶ月ぶりに、廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂12』(偕成社)。前巻でよどみとはお別れ出来たようで、この巻ではよどみも怪童も現われず。平和な日々?、と思ったら、紅子の痕跡をつけ狙う謎の紳士六条登場。SNSとか口コミとかをつてに、銭天堂の商品を使って何か超常的な効果を得た(良くも悪しくも)幸運のお客さまから、買ったものについての聞き取りを行っている。でも本人は銭天堂にもたどり着けないし、

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂11』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(381))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂11』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(381))

表紙の紅子の顔が怖いっ! 廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂11』(偕成社)。凍結されていたよどみ、健太(10巻参照)が冷凍庫の扉を開けたのをきっかけに半解凍になり、銭天堂から脱出するなり、銭天堂に喧嘩を売る。
銭天堂で求めていたお菓子を買った幸運のお客様に、もっといいものがあるよ、と持ち掛け、1週間後に、どっちがよかったか聞きに行き、たたりめ堂のお菓子が選ばれたら自分の勝ち。結果として

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂10』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(367))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂10』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(367))

3日連続『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』。現在刊行されているのは17巻までなのでそんなに慌てて読んでは勿体ないような。多くの子どもたちの支持を受け、テレビアニメにもなり、遊園地にアトラクションも出来ている銭天堂、巻を追うほどに仕掛けの巧みさが際立ってきた。

旅行(9巻参照)から戻った紅子と墨丸を、銭天堂で待っていたのは、健太という素性の知れない少年。

【ネタバレ】その日の「幸運のお宝」である硬貨は、毎

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂9』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(366))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂9』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(366))

廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂9』(偕成社)、8巻と続けて読む。続けて読むと、前のストーリーを忘れちゃう前にすっと続くのだが、こういう読み方はちょっと邪道な気も。子どもの読書は、もっともっと待ち焦がれて、前の巻を繰り返し反芻して、待望の新刊を舐めるように味わって読むのが本当は正しい読み方だと思う。駆け足が勿体ないのが子どもの本。

勝手に対決してきた、たたりめ堂のよどみを辛くも粉砕し

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂8』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(365))

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂8』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(365))

あんまり間をあけずに『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』シリーズ。過去2巻、鳥かごに閉じ込められていて、間接的にしか銭天堂にちょっかいを出してきていなかった、たたりめ堂のよどみさん、鳥かごから釈放され、早速銭天堂に宣戦布告に来る。来たついでに自分の手下を銭天堂に潜入させていく。

案の定、よどみさんのちょっかいで効能にブラックな要素が追加されたアイテムを買った幸運のお客さまは、紅子の思いもかけぬ不幸な効果に苦

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