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Rainbow is beautiful | 仲間のNice Play、言葉で伝えてますか? "褒め"は組織を前に進める力になる

enechainは、国内最大のエネルギーのマーケットプレイスを運営するスタートアップです。"Building energy markets coloring your life" をミッションに、その規模が100兆円を超えるといわれるエネルギー業界が抱えるあらゆるペインをテクノロジーの力でアンロックし、業界全体のDX実現を推進しています。

私たちenechainの社員は、壮大なミッションの実現を目指して日々仕事に臨む上で、「何をやって何をやらないのか」の判断基準となる価値観 (Value) を大切にしています。このnoteでは、半期に1度表彰しているValue Award受賞者にスポットライトを当て、enechainが大切にしている価値観をお伝えします。

今回インタビューした栗山亜希さんとリー・ファンチア (Yoshika) さんは、enechainの3つ目のバリュー「Rainbow is beautiful」を体現しているとして表彰されたお二人です。

「Rainbow is beautiful」は、仲間をリスペクトし、誰かが何かを達成したらそれを皆で称え合い、また立場に関係なくコンクリ(建設的批判を意味するConstructive Criticismを短縮した社内用語)することを推奨するバリューです。戦略コンサルや商社、テックカンパニーなど、異なるバックグラウンドの人材が集うenechainで、チームが一丸となってよりよいサービスやプロダクトをより早くお客様に届けるために欠かせないバリューです。

Rainbow is beautifulのコンセプト。

ーAward受賞おめでとうございます! 受賞したお気持ちはどうでしたか。
Yoshika:正直に言うと・・特別なことをしたつもりはなかったので、驚いたというのが感想です。

李 芳佳 (リー・ファンチア) / CEO室 Fuelデスク
LNGおよび天然ガスのリサーチアナリスト。台湾出身で、enechainでは漢字表記の訓読みでYoshikaと呼ばれている。日本に住んで8年、日本語も日常会話は問題ないほどに上手な一方、業務では基本的に英語でコミュニケーションしている。今年は台湾の実家で数ヵ月間リモートで働き、久しぶりの里帰りを満喫。

栗山:わたしは、ブローカーのみんながValue Awardにノミネートされたのを喜んでくれて、その後の投票でも応援してくれていたので受賞の発表を聞いて嬉しかったです。Value Awardは、従業員数がまだ20名くらいの、わたしが入社した頃から始まった表彰制度で、「いつかはValue Awardが欲しいな」と思っていたのもあります。

Value Awardって営業成績じゃなくバリューを体現しているかどうかを評価する点と、投票制だという点がユニークですよね。enechainならではの制度だなと思います。

組織が拡大する中で、日頃仕事で絡んだり話したりする機会がない従業員も増えたので、今回の受賞は、わたしが所属するオペレーションの存在を知ってもらういい機会にもなりました。

栗山 亜希 / ブローカレッジ本部 パワーデスク 
電力ブローキングのオペレーション業務のアシスタントマネージャー。時に一分一秒を争う緊張感のある現場で日々奮闘するブローカーたちを優しく見守る母のような存在。大学卒業後、大手百貨店に入社。その後、出産や家族の海外赴任に伴い仕事から離れた期間を数年挟んで、2021年にenechain入社。エネルギー業界もブローキング業務のオペレーションも未経験ながら、2年半を経て今ではenechainにとって欠かせない存在に。平日は毎朝息子のお弁当を作ることから始まり、公私ともに忙しくも充実した日々を送る。

ーAwardの発表では、お二人のRainbow is beautifulなエピソードも披露されました。お二人の受賞理由となった取り組みについて、詳しく教えてください。まずは栗山さんから聞かせていただけますか。
栗山:オペレーションチームのナイスワークを讃える「Nice play Award」の企画運用と、ブローカーのSlackチャンネルに毎朝投稿している日報の内容が受賞理由です。

わたしがアシスタントマネージャーを務めるブローカレッジ本部オペレーションチームの仕事は、取引前後の事務手続きを一手に担う裏方の仕事です。ミスなくスムーズに処理することが求められるという仕事の性質上、オペレーターのナイスプレイは見えにくく、評価されにくいという課題がありました。それをどうにかしたいと考えて始めたのが、「Nice Play Award」です。

「スタンプで緊張がほぐれた」「質問に即レス!」など小さなNice Workエピソードがほとんどですが、Awardにすることで「ありがとう」を伝える機会にもなり、チームメイトの良いところを探そう、真似しようという雰囲気がチーム内に生まれました。これがきっかけでコミュニケーションが生まれたりもします。結果、チームメンバーにも好評で、オペレーターの仕事にスポットライトを当てるという当初の目的も達成できたので良かったです。

実はこのAward、今ではちょっとした賞品も用意しているんです。この取り組みに共感した担当役員がスポンサーになってくださり、社内コンビニで好きなものが買える「秀丸賞」や「大津納言賞」が生まれました。ネーミングに遊び心があるでしょう? そういう「余白 。」がenechainにはありますね(笑)

毎朝の日報は、元々はただのスケジュール共有だったものを、どうせ毎朝投稿するならと、ある時ブローカーさんの「Nice Play」を添えて投稿しよう!と思い立ち始めました。昨年2月以来、今日まで約2年間ブローカーさんのナイス!を日々共有し、ブローカレッジ本部のみんなが「さぁ今日もやるで!」と明るく前向きになれるメッセージの投稿を目指しています。

ー 取り組みをする上で工夫したことなどありますか?
栗山:オペレーションチームは10名の所帯ですが、海外在住者や時短勤務者が多く、働く時間や場所が違うだけでなく、国籍や雇用形態が多様なメンバーの集まりです。スキルや経験値も違う中で、なかなか評価されにくい事務作業での個々人の頑張り!を見える形で称えるため、どんなエピソードも大切にしてきました。

日報は、読んでもらうための工夫を常に考えています。皆忙しいので、ルーティンな投稿はともすれば埋もれがち。朝一に届けるものなので、元気が出るような内容を心掛けています。 

ーYoshikaさんのRainbow is beautiful受賞理由も教えてください。
Yoshika:わたしは、LNG・ガスマーケット月次レポートを大幅刷新する時に、たくさんのチームメイトに助けてもらったのですが、その時のコミュニケーションや姿勢が評価されたと理解しています。

enechainは、マーケットプレイスを利用する会員に有料の業界レポートを提供しています。私たちマーケットリサーチャーは、エネルギー市場を毎日モニタリングし、会員が取引でより良い意思決定をするのに役立つよう洞察内容をレポートにして情報提供しています。

2022年4月にenechainに入社した時、LNG・ガスマーケット月次レポートは60ページ以上にも及ぶ包括的なもので大作でした。このレポートを、忙しい中でも数分で重要なポイントを把握できるものに生まれ変わらせるというのが大幅刷新の主旨でした。

着手してみたら、予想以上に時間のかかるプロセスで(笑)。というのも、読者にとって本当に重要なコンテンツは何かを決める前に、読者のペルソナを特定するところから始める必要があったからです。多くのリサーチや社内での議論に加え、クライアントにも複数回インタビューを行ったので、大変で長いプロセスでした。立場によってさまざまな意見があり、それらを吟味して私が最終的な決断を下さなければならなかったこともプレッシャーでした。

その過程で、野澤さん(代表)を始め、Fuelデスクやリサーチデスクのメンバー、ブローカー、エンジニアなど、たくさんの人に助けてもらいました。前職でLNGトレーダーだった堀さんからのフィードバックは特に有用でした。トレーダーや市場にとって何が重要で何が重要でないかを知り尽くした方なので、レポートの内容を入念にチェックし、コンテンツの精査を助けていただきました。プロジェクトが佳境で連日遅くまで働いていた時期、いつも私を励ましてくれた残業仲間にも感謝しています。本当にたくさんの人にお世話になったので、月次レポートリニューアル後、Slackの全社チャンネルでお世話になった全ての人をメンションしてお礼のメッセージを投稿しました。

YoshikaさんがSlackの全社チャンネルに投稿したレポートリニューアルの報告と、関係者への感謝のメッセージの一部。10名以上の関係者ひとりひとりへのメッセージ付きで、日英で投稿された。

ー Yoshikaさんは、冒頭で「特別なことをしたつもりはなかった」と話していましたが、チームメンバーに対する感謝の気持ちを常に忘れないその姿勢に、たくさんの同僚が感動しています。言うは易く行うは難しです。日常生活でその姿勢を持ち続けるために心がけていることはありますか?
Yoshika:特別意識してやっていることはありません。ただ、仕事でもプライベートでも、何かをしてもらったときに、それが当たり前だとわたしは思っていません。だから、ありがとうと言葉にして伝えています。特に仕事に関しては、助けられた時やよかった点など、評価に値することは伝えることが大切です。自分の仕事が会社に価値を与え、評価されていることを実感できれば、仕事に対するモチベーションやチャレンジ精神が高まるのではないでしょうか。

ー 栗山さんはいかがですか。
栗山:わたしも特別に意識していることはあまりないかもしれません。子どもが小さい時から何かしていただいたら、「ありがとうは~?」と感謝の気持ちを伝えるようにと促してきましたし、私も家でもオフィスでも日々実践しているつもりです。

ー Rainbow is beautifulには2つの側面があります。ひとつは、今回お二人が受賞した主な理由となっている仲間のアチーブメントを皆で喜び分かち合うこと。もうひとつは、立場に関係なく異なる視点や意見を伝え、またそれを個人攻撃と捉えず聞く耳を持ち、建設的な議論をすることです。受賞者のお二人は、他者へのフィードバックや、異なる視点を示すことに長けていると感じます。フィードバックのポイントは何でしょうか?
Yoshika:他人にフィードバックを与える目的は、批判することではなく、チームをより強く成長させることです。人は励まされたり、自分ならできると信じられることで、より意欲的になる傾向があります。そのためには知恵が必要です。フィードバックで意識していることがあるとすれば、「人」ではなく「課題/仕事」に焦点を当てて伝えることでしょうか。

栗山:自分の意見を押し付けるのではなく、「こんなのはどう?」と提案を投げかけるような発言を意識しています。また、「○○はとてもイイけど、XXのところはもっと良く出来るかも」など、良い点についてもセットでコメントすることも多いです。

ーRainbow is beautifulを体現するお二人が、このバリューが持つ2つの側面が組織にとって大切だと思う理由を教えてください。
Yoshika:どちらの側面もとても重要です。抜け漏れがない完璧な人なんて、この世には存在しません。精度の高い仕事を成し遂げるには、他からフィードバックをもらいブラッシュアップをしていく正の循環が必要です。非難するのとは違います。「こういうやり方はどうか?」「こうしたらもっと良くなるんじゃないか?」など、一緒によりよい結果を生みたいという気持ちでフィードバックすることが大切です。

それから、アチーブメントの喜びを分かち合うという側面について。人間は誰でも他から認められると嬉しいという心理が働くものなので、仕事で成し遂げたことをチームで讃えるというのは、とても良いことです。組織を前に進める力にもなります。

栗山:Yoshikaと同意見です。enechainでは、コンクリが根付いていて、その文化が小さな改善に繋がっていると感じることが多々あります。自分の意見を言ってもいいという心理的安全性がここにはあって、風通しの良さとチームのよい雰囲気づくりに一役買っていると感じます。

Yoshika:具体的な例で言うと・・、例えばお客様向けに毎週発行しているLNG・ガスマーケット週次レポートは、リサーチャーのわたし一人で取り組むのではなく、上司の堀さんや他のメンバーからフィードバックをもらうことでマクロ経済の視点が加わり、より質の高いレポートに仕上げることができています。

ー そんなお二人にenechainで働く魅力をうかがって、このインタビューを締めたいと思います。enechainはどんなところがユニークだと感じますか?
栗山:素敵なところは色々ありますが、個人的にありがたいと感じているのは、柔軟性です。オペレーションチームには、地方や海外在住でリモートで働く従業員がいたり、わたしのように育児などで長年離職していてenechainが久しぶりの仕事復帰という従業員がいたり、Yoshikaのように海外出身の従業員がいたりーー多様性をうたっている会社は多いですが、enechainには本当に色々なバックグラウンドの人がいます。そういった人たちでも働きやすいように、性善説に基づいて制度が整っているフレキシビリティがありがたいです。

Yoshika:同感です。働く時間と場所の柔軟性は、友人から羨ましがられます。

栗山:例えば、わたしには小学生の息子がいますが、enechainはフルフレックスなので、わたしも子どもが病気になった時、看病しながらリモートで仕事しています。

Yoshika:最近だと、熱は下がったのに微妙な咳が続く・・という時も、家で仕事に取り組める環境は助かりますよね。他にも、家族と一緒に過ごす時間を確保するために、1日5時間の時短勤務をしているチームメイトもいます。フレキシブルな働き方ができる会社は、実はあまり多くないように思います。

栗山:わたしが入社してから3年弱で従業員もぐんと増え、会社も大きく変わりました。でも雰囲気やカルチャーは変わっていないように感じます。Valueがしっかりと浸透しているおかげかもしれませんね!

これからますます会社も大きくなっていくと思いますが、フレキシビリティの恩恵にあずかりながら、これからもしっかりとブローカーの皆さまをサポートし続けていきたいと思います。目指せ、ブローカレッジの母は強し!

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