貴方にはこの花を贈りたい
私はこう見えて、花が好きだ。
お花屋さんに売っている切り花ももちろん好きだが、
その辺に咲いている、名も分からぬ一輪花が特に好きだ。
一体なぜそこで一生を遂げようと思ったのか、
花に聞いてみたい。
いや、好き好んでそこに咲いているわけではないのかもしれない。
本当は、コンクリートの隙間から咲きたいのではなくて、お花屋さんの切り花に憧れていたのかもしれない。
でも、その花はそういう運命だった。
もし、私が花だったら、絶対にお花屋さんにいない。
私は田んぼの脇に咲くヒガンバナ