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遠藤良二の短編小説集

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短編小説「森の中にいた異能者との出逢い」「初恋」「抱擁」「嘘」「未来」「俺と彼女の行く末」「生と死」「嫉妬」「欲望と病魔」「憎悪、そして……」「劣等感と生きるためのヒント」「夢」…
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2023年9月の記事一覧

【短編小説】離婚の果ては

【短編小説】離婚の果ては

 僕は小学生のころ、お母さんと妹の三人で街中を歩いていた。横断歩道のまえで僕たちは停まった。お母さんは言った。
「さあ、青よ。進むよ」
 そこで僕は疑問に思ったことがある。お母さんは信号を見て、青と言った。でも、僕には白に見える。他の信号でも同じように見えた。なんでだろう? どうしてお母さんは白の信号を青と言うのだろう。妹の
楓に訊いてみた。
「楓。おかあさんは信号の白を青というけれど、楓も青にみ

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【短編小説】あたしたちの紆余曲折な人生

【短編小説】あたしたちの紆余曲折な人生

#短編小説 #一次創作 #紆余曲折

 あたしは精神病を患っている。病名はよくわからない。症状は誰も居ないのに声が聞こえたり、誰かがあたしの悪口を言っているような気がしてならない。一体、何なんだろう。自分でネットで調べてみたら統合失調症という病名に辿りついた。でも、山内医師に伝えても微妙だね、と言う。それと、希死念慮もある。こんなに辛いのに薬はたったの一粒。安定剤のみ。なかなか良くならない。薬が

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【短編小説】遊び好きな彼と一途なわたし

【短編小説】遊び好きな彼と一途なわたし

#短編小説 #一次創作 #誕生日

 俺には交際歴二年の彼女がいる。出会ったのは同じ会社で、俺はダンプの運転手をしており、彼女はそこの事務員をしている。
俺は煙草も吸うし、酒も呑む。ついでに女好き。俺の名前は、
只野末弘、二十三歳。性格は自覚している範囲では、気性が荒く短気。ちょっとした事で友人や彼女と喧嘩になる。さっきも彼女と喧嘩をし、今、苛々している。なので、彼女の頬を張った。彼女も気が強く、

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