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Guitar1106

今回の「その日の歌」はPretendersの"I'll stand by you"。スクリーンショット集から"Brass in pocket"を歌うことにして曲の確認のため動画を探している時に見かけて気になっていた。
"Brass in pocket"のお姉様のあの感じ&このタイトルでどんなことをどんな風に歌ってるんだろと聴いてみるとめちゃくちゃ名曲だった。そして良い意味で予想を裏切られたというか、何だろう、いわゆるギャップ萌え?ってやつ??
たった一曲を聴いて映像を見ただけのイメージだけど、自分の芯がしっかりしているだけにわりとドライというか「アタシは見ていてあげるから自分の足でしっかり立ちなさい」的な感じになるのかなと思っていたのが、まさかの全面肯定、受容で随所に優しさが満ち溢れていた。すみませんでした。。

この曲は結構強引な転調が二回あるんだけど、力技なわりにしれっと自然に変えられちゃってるのがすごいと思った。

野鳥版日本語↓
ーーーーー
嗚呼、何でそんな悲しそうな顔をしているの?
瞳に涙が溜まっているじゃない
ちょっと来て、私のところに来てごらんなさい
泣くことを恥ずることなんてないのよ
全部見せてしまいなさいな
私だって闇の世界を知っているんだから
あなたに暗闇が訪れて
いったいどうしたらいいのかとわからない時
何も打ち明けてくれなかったら
あなたをしっかり愛せなくなってしまうでしょ

私は傍にいるから
私が傍にいるから
誰にもあなたを傷付けさせたりしない
私は傍にいるから

じゃあもしあなたが怒って、怒り狂っているなら
そんなものを全部自分の内に溜め込んだりしてはダメ
ちょっと来て、私に話してごらんなさい
ねえ、何を隠さなきゃいけないの?
私も怒るわよ
そう、私はあなたが大好きだから
あなたが岐路に立っていて
どちらへ向かえばいいのかわからない時
私に付いていかせてよ
たとえあなたが間違っていたとしてもいいから

私は傍にいるから
私が傍にいるから
誰にもあなたを傷付けさせたりしない
私は傍にいるから
私を入れて、あなたの闇の深淵に取り入れてよ
絶対に見捨てたりなんかしない
私は傍にいるから

それから
あなた、私の大切なあなたに暗闇が訪れて
自分はこの世に独りぼっちだと感じているような時にも
あなたはもう独りなんかじゃないんだから

私は傍にいるから
私が傍にいるから
誰にもあなたを傷付けさせたりしない
私は傍にいるから

私が傍にいるから
私を入れて、あなたの闇の深淵に取り入れてよ
絶対に見捨てたりなんかしない
私は傍にいるから
私が傍にいるから
誰にもあなたを傷付けさせたりしない
私は傍にいるから
誰にもあなたを傷付けさせたりしない
私は傍にいるから
ーーーーー

姉さん…こんなこと言われたら 「姉さんついていきます」ってなるよ。
でもそもそもこれって相手はどんな設定なんだろう?恋愛でもまああり得るにはあり得るけど、どちらかというと友達とか特に年下の子に語りかけているようなイメージ。
ジェンダーステレオタイプとしては男性から女性が言ってほしいことのフルコースなんだろうけど、これを女性が歌っているっていうのもすごくいい。しかもちょっとツンとした感じの。

何だろう、なんとなくダレンもこの曲が好きで影響を受けたんじゃないかという気がした。この曲のメッセージのダレン版が"Crash&Burn"なんじゃないかな。

姉さんについては全然知らないんだけど、"night"の使い方とか"dark side"とか、そういう「闇」の感覚がダレンとも通じるところがあるように感じるし、だから私にも親和性がある。
"dark side"や"darkest hour"はダレン"universe"のイメージと近い気がする。そして繰り返される「傍にいる」「絶対見捨てない」「独りじゃない」というメッセージも、"Crash&Burn"や(相手の"universe"を知ることができたからそれでいいと言った)"Universe"の方向性と近い。

「知っている」から気付ける、見えること、伝えられることはある。Coccoもそう、ダレンもそう。
「知っている」から細かく説明しなくても、あるいは面している事象が違っていたとしても感じ取れわかることはある("Crash&Burn"の「壁が迫ってくる感じ」で私が「あ、、」ってなったみたいに)。

Coccoは優しい。ダレンも優しい。姉さんも(この曲では)優しい。

上辺だけでなく本当に優しい人は好き。逆に口先だけの薄っぺらの嘘っぱちには虫唾が走る。

Pretenders、そのうちまた何か聴いてみようかな。


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