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葬儀社が寺院のコンサルを行う時代

葬儀業界は「葬儀費用の下落」に悩んでいる

葬儀社は従来より「ご遺族から葬儀費用」を頂き、成り立っている業種です。

これは現在も変わらず、葬儀費用が葬儀社の売上の8割以上を占めます。

しかし、葬儀業界の課題として「年々葬儀に掛ける費用が減少をしている」ことがあげられ、今までの売上を確保したいのであれば「別の方法を考えなければならなくなっています」

葬儀件数は死亡人口の増加とともに、業界全体としては伸びていきますが、均等に各葬儀社が依頼を受けるわけではなく、やはり「人気がある葬儀社に集中します」

そもそも葬儀費用の平均が30年以上前は高すぎたことが課題でしたが、葬儀は葬儀単価が高くても低くても「ご遺族一組に付き、担当者1名」の基本的な配置は変わりません。

葬儀業界は元々しっかりとした会社運営を行わなくとも、結果お金が残っているので良しと感じていた葬儀社の経営者がほとんどでした。

しかし現在は効率よく、かつ他の収益も確保しながら運営を行わなければ、あっというまに経営維持が困難になってしまいます。

寺院(宗教者)の悩み

葬儀業界同様に事業の継続に課題を抱えているのは「寺院」です。

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「檀家離れ」「お墓じまい」という言葉が近年聞かれるようになり、お寺(菩提寺)に対する一般の方の考えや、主に田舎に残している「お墓」の面倒を見ることができなくなった事などの理由で、「寺院との接点が減少しております」

檀家としては、お世話になっている寺院を「経済的な部分」を含めて支えていくことが必要です。

しかし、現代では寺院(宗教者)との接点が減っていき、寺院に対し「自分たちも余裕がない中、経済的な負担まではできない」と感じている家族が増えているのが実態です。

寺院としては今まで「営業」を行わなくても地域の方が支えてくれは背景がありましたが、現在ではそうはいきません。

寺院自らが発信、交流の場を持たなければ人との接点を作り出せず、寺院の活動を支えたり、寺院との交流したいと考える人は今の世の中では存在しません。

しかし、これが課題ですが、寺院・宗教者は「今まで積極的に営業を行ってこなかった業界」です。

「営業方法がそもそもわからない」
「営業したいけど色々な考えがありできない」
「営業そのものに抵抗がある」

このように考えている宗教者は本当に多いです。

そのような状況の中「寺院へ向けたコンサルタント」を行う会社が現れ、中には「葬儀社」が寺院へのコンサルを行う事例が出てきました。

名古屋の老舗葬儀社「西田葬儀社」の取り組み

名古屋の西田葬儀社は「名古屋市昭和区」にある老舗の地元葬儀社です。

名古屋市内における知名度、実際の葬儀シェア率は、大手互助会・大手専門会社が多く存在する名古屋では目立った存在ではありませんが、この葬儀社は独自の戦略で「youtube、Twitterなどで積極的にSNS発信を行っている会社」です。

※西田葬儀社のyoutube

この会社が新しい取り組みとして、「寺院へのSNSコンサル」を始められたそうです。

一般の方がよく知っている寺院は、「いわゆる観光寺」が多いのではないでしょうか?

このような寺院は特に発信をしなくても「観光に関するメディアや個人のインスタグラムなどのSNS」で他の人が勝手に発信してくれます。

しかし、世の中のほとんどの寺院は、自身でどのように寺院に関する情報発信を行ったら良いのかわからず、困っている寺院ばかりです。

このような寺院を救うための、名古屋の老舗葬儀社「西田葬儀社」のこのような取り組みは、とてもいいことであると思います。

わからないなら、素直にその道を得意とする専門家に尋ねることはとても大事です😌

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