見出し画像

#33 掃除する部屋

圧倒的、掃除。

今日は目覚ましをかけずに寝た。何度か目が覚めたが、それでも10時ごろまで眠っていた。おかげで、結構疲れが取れてきた。

起き出してから、何を思ったのか、ベッドのシーツを洗濯しようと思い出した。シーツをひっぺがして、洗濯機を回す。そのあと、掛け布団のカバーも洗おうと思ってファスナーを開けてみると、驚くほどに埃が溜まっていた。

いったいこれはどうなっているんだ。ベランダに出てバッサバッサと振ってみても、ほかの部屋に迷惑がかかるので、玄関先でバサバサやって、箒で吐いたりした。こんな埃をかぶって眠っていたとは……。

中身はベランダに天日干しにする。ついでにぬいぐるみたちも洗濯して干す。

画像1

そんなこんなやっていたら午前中が終わり、しかしまだ掃除欲のようなものが湧いてきて、窓のサンを根こそぎ拭き出したり、絨毯とホットカーペットをひっぺがして床をすべて拭き掃除しだしたり、空気清浄機の中の埃を取って、フィルターを水洗いし始めたり、机の上やらソファの上下、テレビの裏側やらまで掃除の鬼と化したぼくは埃を求めて彷徨う。

数年に一度、こんな日がある。毎日のようにこんなだと部屋もきれいになるのだが、本当に明日の自分はあてにならないから、今日できるところまでやってしまわなければならない。

それにしても、今日は暑い。窓はどこも全開にして、気持ちのいい風は入ってくるにせよ、がんばって掃除をしていると汗だくになる。しかし、この午後の明るい日差しの中で部屋がきれいになっていくのは気持ちがいい。

布団のシーツもぜんぶ洗いたてのものに変えて、いい匂いがする。窓のサンを拭いて、心なしか入ってくる風が気持ちよく感じる。今日は休日だが、こんなに気持ちいいのに、在宅勤務が終わったら、ここではまた朝晩過ごすだけの場所になってしまうのかと思うと悲しかった。

16時ごろに今日の掃除は終わりにして、今夜の「蒼馬の部屋」でお話しする野々原蝶子さんの詩集「永遠という名のくじら」を日にあたりながら読んだ。すごくいい詩集で、ああ、いいなあ、羨ましいなあ、こんな詩が書きたいなあと思いながら読んだ。

dialog企画を始めてから、いま活動している方々の作品を通して読んでみたりすると、それぞれの色や方向性や、考えていること、書き方だとか、様々なことが見えてくる。それは、やはり自分に一番返ってくるし、ぼくもやってやろうという気になる。

ぼくばかりでなく、お話しするお相手の方にも何か得ることがあるといいのだけど。そういう意味でも、しっかり読んで、たくさん聞きたいことを聞いていくことにする。

5月下旬は、詩の締切のようなものが多いので、dialog企画も一旦中断して、書くことに専念したいと思う。また6月以降のところで、お話しする方も考えて、オファーしてみたいと思う。

きれいな部屋で、集中して、詩が書けるように。

【蒼馬の部屋-dialog-】
#06 2020.05.17(SUN) 21:00〜
ゲスト:野々原蝶子さん
Twitter @tyou_ko
note https://note.com/kujira_no_uta
詩集『永遠という名のくじら』(私家版)
「日本海新聞」にも多数投稿詩掲載。

ツイキャス https://twitcasting.tv/ssk_aoma
マガジン『部屋のなかの部屋』
在宅勤務でひとり部屋に引きこもった生活の様相を記録しています。そこから「言葉」がどう変容していくのか、アフターコロナにむけた「詩」の問題を考えています。一か月、毎日更新できました。ぜひフォローお願いします。


この記事が参加している募集

Web Magazine「鮎歌 Ayuka」は紙媒体でも制作する予定です。コストもかかりますので、ぜひご支援・ご協力くださると幸いです。ここでのご支援は全額制作費用にあてさせていただきます。