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これから大事なのは、質問力 #165

1.分かりやすく教える力 

 ひと昔前までは、教師にとって「分かりやすく教える力」が大事でした。そのために、いかに準備をして、一斉授業で効率よく分かりやすく教え、テストの点数をとらせるということに力を注いできました。分かりやすく教え、ダンドリよく計画し、手取り足取りやってきた日本の教師は、多くのことを子どもから奪ってきたんだなと思います。評価もそうです。通信簿で、純粋に学びたいという意欲を奪ってきたんだなと。

2.これからの学び

 確実に一斉授業は減っていきます。一斉授業中心の学びをスタイルを続けているといつまでも、自分学んでいける子どもになりません。あと5年したら、授業の形は様変わりすると思います。教師は教えないわけではありません。教えるべきことは教えますが、それをもとに、子どもたちが何を、どのように、誰と学んでいくかを自分で学んでいく形。評価もそうです。教師が一方的に判断するような評価ではなく、子どもたちが評価基準を教師と子どもが共創したり、自己評価をしたりしていくようになると思います。学びの責任を教師から子どもへと少しずつ渡していかなくてはいけません。

『「学びの責任」は誰にあるのか』を読んで学んでいます。その中の一節です。
「効果的な教え方は、教師が段階的に自分のすることを減らし、生徒達が学習の責任をより多く担うように移行することである。生徒たちが段階的により多くの責任を担う。このプロセスによって有能で自立した学習者になって行くのである。」

『「学びの責任」は誰にあるのか』より引用

日本の教師は変わらなければならない!と痛烈に感じています。

3.そこで求められる教師の力の一つ

 それが「質問力」です。もちろんこれだけではないですが、今回は「教える力」に対して「質問力」に注目しました。(もちろん「教える力」も大事なのは変わらないですが!)
 教師が黒板の前に立ち、前を向いて座っている子どもに、一律に教えることは減っていき、子どもたちが、教室の中で(もしくは教師の外で)、それぞれ思い思いに学ぶようになります。そんなときの教師の役割は、それぞれの児童に質問しながら、それぞれの学びのサポートをしていくことです。その時に、どのような質問をすれば、子どもが今何を考えているかが分かり、ぶつかっている壁を乗り越えられるかを考えなくてはいけません。たくさんの引き出しと、臨機応変な判断が必要です。個別指導のように分かりやすく教えるのではなく、子どもが自分で考えて乗り越えられるように、既習事項を思い出させたり、めあてや目的をふり返ったりして、質問するのです。

4.授業が変わると求められる教師力は変わる

 アンテナを高くして、今の時代に求められる教師力を自己研鑽により高めていかないと一気に時代遅れになると、痛感しています!

 chatGPTに聞けば、色々なことが分かる。しかしうまく聞かないと聞きたいことが聞けません。知識よりも質問力が大事。

教えるんじゃなくて、質問する。

 以上、エンチャントでした!


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