≪学生がインターンシップに来る前に準備すべきこと≫
今回は、インターンシップ学生が日本へ来日する前に準備し、実際に日本で行う就業体験に向けて、学生が感じた”日本”にもポイントをおいて書かせて頂きたいと思います。
面接は説明会から始まっていますよ
大学内での説明会を開催し、それぞれの受入企業ごとに学生へ向けて説明をします。受入企業ごとにお仕事の内容も違えば、当然環境も違います。海なのか山に近いのか、周りにどのようなスポットがあるのか、食べ物は何がオススメなのか、真剣に説明を聞いてくれる学生ばかりです。事前にエントリー企業を告知しておりますので調べてくる学生もいます。
いつも説明会を開催して思う事ではありますが、やはり「インターンシップへ行きたい!日本で体験したい!日本へ行く!」と思っている学生は”目”が違いますよね。
こちらは壇上で説明を行いますので全員が見渡せます。一人一人の顔を見て話しを始めますが、「この学生は参加するな」「この学生はあまり話を聞いていないな」「この学生は携帯ばかり見てるな」など、事前に学生がどのような気持ちを持って説明会に参加してくれているかを確認する時間でもあります。
そう言うと、”すでに面接は説明会から始めっている”という事になりますね。
当然、面接を行う際には記憶がありますので、下を向いていた学生がいくら面接の時の対応がよくても、こちらとしては疑問が残りますよね。疑問を持った学生がたとえインターンシップに参加したとしても、何かしらの問題を起こすという事も経験しておりますので、やはりどれだけ説明会から真剣に取り組んでいるかによると思います。
これまでの経験からとなりますが、説明会から真剣に参加している学生はほとんどが内定を受け、日本でインターンシップを体験しておりますね。
ある程度は当社で人選はしますが、最終的には受入企業の判断となりますので、当社としてもどの学生なら自身を持って推薦できるか、緊張する場面でもあり責任を感じる部分でもあります。
さぁ!日本へ出発だ
面接を実施し、内定を頂いた学生は在留資格の申請に向けて準備を開始します。
在留資格=ビザと言った方が分かりやすいでしょうか。
インターンシップは”特定活動9号(インターンシップ)”という在留資格を申請します。受入企業の所在地を管轄する出入国在留管理庁へ申請をするのですが、これが一番緊張するし、一番大変なところです。
海外から日本へ就労するために入国する海外人財は、皆さんが在留資格の申請をし、許可を頂いた方のみが在留資格を取得し、入国時に空港で在留カードを手にします。
許可を得るためにただ書類を提出すれば良いわけではなく、必要となる書類が多くあります。かなりの量なんですよ。母国語で書いてある書類は翻訳も必要となるし、ガイドラインに則った書類を準備しなければならないし。
※これは書き出すと長くなるので別の機会に書きましょう。
無事に許可を得た学生は、いよいよ日本へ入国する準備に入ります。
長い間待った在留資格も無事に許可され、手元に査証が発行されました。ワクワクと同時に緊張もやってきます。
「何を準備したらよいのか」「何があって何が無いのか」≪第二部≫でも書きましたが、学生は準備する物も分かりません。
当社では、必ず【入国前の事前オリエンテーション】を行っております。学生が入国して困る事が無いように事前にオンラインで施設ごとに近隣の環境についてやスーパーやコンビニ、病院や郵便局、同時に日本語教育や個々の目標なども聞き取りをいたします。
また、このオンラインでのオリエンテーションの際に、どれだけ日本語が上達しているかを確認する機会でもあります。真面目に日本語の勉強を繰り返し行ってきた学生は、面接時と比べ格段に上達しています。難しい日本語も使えるようになっており、自身の考えも堂々と言えるようになっています。
学生の成長スピードは速いですよね。
もう少し、学生の目標について書きたいと思います。
このオリエンテーションの際に、全員の学生から目標を挙げて貰いますが、
・日本人の友達を作ること
・日本語が上達すること
・日本のビジネスマナーを学ぶこと
・日本の観光地へ行き、日本文化を学ぶこと
・日本への就職に向けて働き方を学ぶこと
などなど、個々によって目標は違いますが、きちんと目標を掲げ先を見据えています。”日本語が上達したい”という事が一番多いですが、6ヶ月もの期間を日本で過ごすことにより日本語での会話レベルは上達しますので、追加での目標を挙げて貰っています。
その中、”日本人の友達を作ります”と目標を掲げた学生がいました。日本人と一緒に仕事をしておりますが、職場以外で日本人の友達を作るというのはなかなか難しいものもあります。
声を掛けるにも緊張するものです。
それを6ヶ月間で達成した学生が多いのです。インターンシップが終わるころには『日本人の友達を作りましたよ!この前は〇〇〇へ行きました。』などと、「ほんとに行動的ですごいなぁ」と感動する事が多いです。
インターンシップが終わった後に一緒に旅行へ行った学生もいましたし、空港まで送迎をして頂いたと言う話も聞きました。
個々に目標を設定し、それを達成する学生の行動力や積極性も培う事が出来るというのも、この≪インターンシップ≫だからこそ出来るものだと思います。
いよいよ日本への出発です!
前日は緊張して眠れなかったと言う学生がほとんどです。
オリエンテーションの際に準備するべき物を用意し、スーツケースいっぱいに物を詰め込み、パンパンになったスーツケースは新たなスタートの始まりです。
学生の中には、初めての日本と言う学生もいますし、海外へ行くのが初めてという学生もいます。
「飛行機に乗るのが一番の緊張です」という学生が、日本へ到着したら普通に歩いて元気よく出てきた時には、前夜の連絡は何だったのかと思います。
日本に到着した時の学生の顔は、ホントに誇らしく、元気があり、笑顔が素
敵でいつも感動を貰います。
今回はここまで
いつも書いていると、きちんと伝えたい事が伝わっているのか、伝えたい事を書く事が出来ているのか、悩むことが多いですが、少しでも海外人財が目標を持って日本へ来ている事を知ってもらいたいと願う気持ちは強いと思っているので、これからも続けていきたいと思います。
書きたい事はいくつもあるのですが、どこから進めようか悩んでいます。
あっ!そういえば、今回は題名が違っていたような、、、
インターン中の生活や就業体験についてだったような。次は実際の研修中に起きた事件?!(問題?!)や休暇中の学生の行動やイベントなどについて書きたいと思います。
次回も見て頂けると嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう。
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